ペグにはいろんな形や素材のものが存在しますが、その中でもVペグは、どの向きに打つのが正解か、迷っている人も多いのではないでしょうか?
結論は、ロープをひっかけるための切り欠きを下(地面)に向けるのが正解。
また、Vペグは抜くときに苦労した経験がある人も多いのではないでしょうか?
Vペグを抜くにはテントやタープで使われているロープが50cmほどあれば簡単に抜くことができます。
ではこの後、なぜVペグは切り欠きをした(地面)に向けるべきかと、Vペグの簡単な抜き方を詳しくお伝えします。
また、キャンプ歴40年以上のわたしが、おすすめのVペグをご紹介しますので、気になった方は続きをぜひチェックしてください。
【結論】Vペグの向きは切り欠きを下(地面)に向けるのが正解
Vペグを打つ時の向きは、ロープを引っかける切込みが地面に向く方向のが正解です。
Vの向きは関係なし!
その理由はこの後。
【理由】切り欠きを下に向けるのは地面の中が均一な状態ではないから
切り欠きを下に向ける理由は、切り欠きを地面に向けていた方がロープが引っかけやすいからです。
単純にこれだけ。
Vペグの開いている方を上に向けた方が土をつかんで抜けにくい、とか、テコの支点と作用点関係から下を向いてる方が良い、とか諸説あります。でも考えてください。地面の中なんて石が有ったり砂が有ったり草の根っこがあったり。ペグを打ち込んだ地面は均一ではありません。
さらに、ペグを一直線に打ち込むなんてなかなかできないので、どうしても地面の表面に近い側の穴が広がってしまいます。
つまり、ペグを打ち込んだ場所、打ち込み方によって条件が変わるので、画一的にペグを打ち込む向きを決めることは不可能だということです。
であれば、下の写真のようにペグが抜けかけてもロープが外れにくい方向、つまり、切り欠きを下に向けるのが正解である、と結論付けられるのです。
【これが正解】Vペグと地面の角度とロープ(張り綱)の角度
ペグの打ち込む角度は45度より浅く、約40度から30度くらいを目安に打ち込んでください。これはロープをペグの根元に持っていきたいから。
ペグの角度が90度に近づけば近づくほどロープが上にずれやすく、そして、ロープが上の方にあるとテコの原理でペグが抜けやすくなってしまいます。
また、ペグとロープ(張り綱)の角度は90°が基本。90°であればロープはペグの上にも下にも動きづらくなります。
もし、90°でペグを打つことができなければ、角度が大きくなるよう調整してください。角度が大きくなればロープは下へ動く力が働き、ペグが抜けにくくなります。
ロープ(張り綱)を使ってVペグを簡単に抜く方法
Vペグって打ち込むときは割と簡単に打ち込めるのですが、抜くときは思いの外苦労します。
テントやタープのロープを引っ張って抜くことができますが、これではロープが傷んでしまいます。
また、ペグの横を足で少し蹴とばし穴を広げながら抜く方法もあるのですが、失敗するとペグが曲がってしまいます。
そこで、お勧めするのがこの方法。
テントやタープに使われているロープを約50㎝用意します。両端を結んで輪にし、手首に通します。
輪をペグの切り欠きに引っかけ、一直線に引き抜きます。
すると、思いのほか簡単に抜けます。
ポイントは、ロープの輪を手首に通すこと。そうすることによって握力に関係なく腕の引っ張る力をペグに直接伝えられるので抜けやすくなります。
また、このロープはペグを収納している袋と一緒にしておけば無くすこともないし、邪魔にもなりません。
ちなみにわたしが使っているロープは、モンベルの張り綱の2㎜。モンベルのタープに使われているロープが2㎜なので、そのサイズに合わせました。
もちろん、テントやタープに使われているロープではなくホームセンターなどで購入することが出来るロープでも構いません。ある程度細く、そして強度があればどのようなロープを使っても問題ありません。
おすすめのVペグはDAC(ディーエーシー)のJ-Stake ペグ Sサイズだけ
40年以上キャンプをしてきたわたしがおすすめするVペグは、DAC(ディーエーシー)の『J-Stake ペグ Sサイズ』だけ。
わたしが使っているHCS(ダンロップ)のテントVS-22に付属するのが、このDACのJ-Stake ペグ Sサイズ。過去何度となく強風の中でキャンプをしましたが、唯一、一度も曲がらず、もちろん折れなかったVペグがDAC(ディーエーシー)の『J-Stake ペグ Sサイズ』なのです。
DAC(ディーエーシー」)は韓国のアルミ製テントポールのサプライヤー。
軽く、丈夫で、適度なしなやかさを備えたDACのテントポールは、それまで世界の主流だったアメリカのイーストン社のシェアを瞬く間に奪ってしまいました。
なんと、アウトドア用チェアで有名なHelinox( ヘリノックス )はDACの子会社。DACのアルミ加工技術を生かして作られたのがヘリノックスのチェアなのです。
この流れで、ヘリノックスは独立した会社として歩み始めた歴史あるのです。
なお、DAC(ディーエーシー)の『J-Stake ペグ Sサイズ』はPuroMonte(プロモンテ)が取り扱っています。
ちなみにモンベルの『アルミVペグ 16』は、わたしの使い方だと2〜3回のキャンプで1本は必ず曲がってしまうので、皆さんにはおすすめしません。
チタン製のVペグは、個人的にはおすすめしません。
チタンの特徴は強くて軽いのが特徴。
わたしが使ったチタン製のVペグは、その硬さゆえ、数回使っただけで曲がる前に折れてしまいました。曲がっただけならまた使うことができますが、折れてしまうと使うのが非常に困難になってしまいます。
また、チタンのVペグだからと言って軽いとは限りません。
DAC(ディーエーシー)の『J-Stake ペグ Sサイズ』と比較的入手しやすいチタン製Vペグ、キャプテンスタッグの『チタン V型ペグ15cm』を比べましたので、ご覧ください。
DAC J-Stake ペグ Sサイズ | キャプテンスタッグ チタン V型ペグ15cm | |
サイズ | 160×12mm | 150×16mm |
重さ | 約11.2g | 約14g |
価格 (税込) | 250円 | 550円 |
まとめ:Vペグの向きはどっちが正解?〜結論:切り欠きが下向きが正解〜
キャンプのスタイルも様々で、考え方も様々です。
今回のペグの向きも絶対的な正解ではないと思っています。
試行錯誤しながら、自分に合ったスタイルや方法が見つかれば、それもまたキャンプを楽しむスタイルの一つではないでしょうか。
それでは、みなさんの参考になればうれしいです。