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2023年1月から車検証が電子されます ~バイクのユーザーにとってはデメリット?~

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2023年(令和5年)1月から自動車検査証(車検証)が電子化されます。

電子化と言っても、A6サイズの台紙にICタグを張り付けただけ。

この電子化された車検証(以下、電子車検証)ですが、現行のA4サイズの車検証と比べると、バイクのユーザーにとってはデメリットの方が大きくなりそうです。

では、次で詳しく説明したいと思います。

2023年から車検証が電子化されます

令和2年12月8日(2020年)、国土交通省は車検証を電子化すると報道発表しました。

発表内容は以下の通り。

自動車保有関係手続については、関係省庁と連携し、オンラインで一括した申請手続を可能とするワンストップサービス(OSS)を導入・推進しています。さらなる推進に向けて、継続検査等で紙の車検証の受取のために必要となっている運輸支局等への来訪を不要とし、OSSで申請手続を完結することを可能とする、車検証の電子化を実現するため、平成30年9月から計11回にわたって、「自動車検査証の電子化に関する検討会」が開催され、令和2年6月に「報告書」が公表されたところです。

~中略~

これを踏まえ、国土交通省において、車検証の電子化に係る全体コストやICチップの空き領域の利活用方策等、あらゆる観点から総合的に検討した結果、 A6サイズ程度の台紙にICタグを貼り付ける方式を採用することといたしました。

~以下、略~

要約すると、

  • 現在、OSSを利用している指定工場(民間車検場)でも車検の際は車検の有効期間を更新するために陸運支局(陸自)に車検証を持って行く必要がある。
  • 車検証が電子化されると、OSSを利用していて、かつ、専用のICリーダー・ライターを用意した民間車検場は、車検の際に車検の有効期間を更新するために陸運支局(陸自)に車検証を持って行く必要が無くなる。
  • 電子車検証の仕様は、A6サイズの台紙にICタグを張り付けたもの

このようになります。

勘の良い方なら既にお気づきだと思いますが、車検証の電子化は、自動車やバイクのユーザーにとってはあまりメリットがあるとは言えません。

メリットがあるとすれば、車検をお願いした後に新しい車検証が早く手に入るかな?といったところでしょうか。

ただしこれも民間車検場(ディーラーや大手の車検チェーン店など)に車検をお願いし、車検をお願いした民間車検場がOSSと専用のICリーダー・ライターを用意していることが条件となります。

裏を返せば、認証工場(整備はするけど車検は陸自に持ち込むような、国から許可を受けた自動車工場)に車検をお願いしていたり、ユーザー車検を受けるような自動車やバイクのユーザーにとってはメリットは無いと言えます。

つまり、国土交通省が電子車検証の導入に踏み切った理由は、民間車検場の業務軽減(陸自に行く必要をなくす)にスポットを当てたからと言えるでしょう。

電子車検証はバイクユーザーにとってはデメリット

では、本題になりますが、令和5年1月から導入される電子車検証は、バイクのにとってはデメリットになりそうです。

デメリットとなる理由ですが、国土交通省が公表した電子車検証の仕様をご覧ください。

サイズ的には現行のA4からA6となるので小さくなります。

しかし、問題なのは右端に貼り付けられるICタグです。

みなさん、今の車検証をバイクに載せるとき、どのようにしていますか?

ほとんどの方が車検証を折り畳んでバイクに載せているのではないでしょうか?

4つ折りから6つ折りにしてバイクに載せている方がほどんどでは無いでしょうか?わたしは6つ折りにしてバイクに載せています。

そうです、電子車検証をバイクに載せるときはこのICタグを避けて折り畳まないといけません。

そうしないとICタグが壊れてしまうからです。

また、バイクの場合は雨によって車検証が濡れてしまうことがあるので、そういった雨や湿気に対して気を使う必要があります。

ICタグが壊れてしまったからと言って、即、車検証の効力が無くなることはありませんが、車検証を再交付してもらう必要があったりと余計な手間が必要となってしまうでしょう。

つまり、電子車検証化されることによるバイクのユーザーに対するデメリットは、新たに車検証のバイクへの載せ方に気を使う必要が発生し、その対策のために余計な手間が増えてしまう、といったこととなります。

まとめ:2023年1月から車検証が電子されます

自動車やバイクは道路運送車両法により、有効な車検証を載せていないと走らすことが出来ません。

(自動車検査証の備付け等)

第六十六条 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。

道路運送車両法より

”備え付け”とは、車検証のコピーでもいいの?と思われる方がいらっしゃると思います。

その答えは”コピーはダメ。原本だけ”です。

警察に停められて車検証の提示を求められ、コピーしか載せてなかっかけどそれでもOKだったといった話も聞きますが、これはただ単に運が良かっただけだと思います。

厳密には、車検証の原本を載せておく必要があるからです。

A6サイズにICタグを取り付けた車検証は、バイクのユーザーにとってはデメリットしかないかな?そんな気がします。

いっそのこと免許証と同じサイズの車検証にしてくれた方がよっぽど良かったのにと、バイクユーザー目線だけで考えるとそのように思いました。

では、みなさんの参考になればうれしいです。

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