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【レビュー】S1000RR(2023〜) AELLAフレームスライダー〜取り付け・カウルの外し方も解説〜

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転倒時にバイクへのダメージを軽減してくれるフレームスライダー。

残念なことに、2023年モデルのBMW S1000RR用フレームスライダーは、2023年8月時点でAELLAのフレームスライダー(商品コード:AE-68152)しか販売されていないようです。

しかし、AELLAのフレームスライダーしか販売されていないことを悲しむ必要はありません。なぜなら、このAELLAのフレームスライダーは見た目もすっきりしていて装着感をあまり感じさせないにも関わらず、フレームスライダーとしての機能も十分備えているからです。

わたしが以前乗っていた2020年モデルのS1000RRを転倒させてしまった時は、AELLAのフレームスライダーのおかげでカウルに傷をつけることはありませんでした。

それに、AELLAの製品はボルト1本から購入できるので、補修費用がグッと抑えられることもメリットの一つです。

ではこの後AELLAのフレームスライダーの取り付け方法などを解説しますので、気になっている方は続きをチェックしてください。

AELLAのフレームスライダーはすっきりとした印象だけど機能はしっかりと発揮

AELLAのフレームスライダーは、テーパー形状のおかげで「突き出し」感が少なくすっきりとした印象を与えます。

出典:AELLA

スライダーの装着感が少ないのでS1000RRの見た目を損なわず、それでいてスライダーとしての機能をしっかり発揮するところが非常に素晴らしいところです。

実際、2020年モデルのS1000RRで転倒した時は、AELLAのフレームスライダーのおかげでカウルに傷をつけることはありませんでした。詳しくは次の記事にまとめていますので、気になった方はチェックしてください。

2023年以降のS1000RRはカウル形状の変更でフレームスライダーを取り付けにくい

S1000RRは2023年モデルからカウルの形状が変更になりました。そのおかげで左側のフレームスライダーが取りつけにくくなってしまいました。

次の写真は2020モデルのS1000RRにAELLAのフレームスライダーを取り付けたものです。
※2019~2022モデルは共通となります。

2019~2022モデルのS1000RRはエンジンをフレームに固定するためのボルトがカウルに隠れていません。そのため、フレームスライダーを取り付けるのはさほど難しくなく、多くのメーカーがS1000RR用フレームスライダーを用意していました。

次の写真は2023モデルのS1000RRです。

写真のようにエンジンをフレームに固定するためのボルトがカウルで隠れてしまいました。そのおかげでフレームスライダーを取り付けるにはステーの形状を工夫する必要があり、2023年8月時点でS1000RR用フレームスライダーを販売しているのはAELLAだけのようです。

(解説)BMW S1000RR(2023年〜)に AELLAのフレームスライダーを取り付ける方法

この後、BMW S1000RR(2023年〜)に AELLAのフレームスライダーを取り付ける方法を解説します。

AELLAのフレームスライダーはエンジンをフレームに固定するボルトと共締する構造になっています。ボルト締めに失敗するとエンジンのねじ山を壊し、大変な修理費用が発生することが予想されます。また、ボルトを締める際にはトルクレンチを使用します。

ですので、取り付けに自信のない方やトルクレンチを持っていない方はディーラーなどのバイク屋さんにお願いすることをお勧めします

AELLAのフレームスライダーを取り付けるのに必要な工具

AELLAのフレームスライダーを取り付けるのに必要な工具は次の通り。

  • トルクス:T20T25T50
  • ヘキサゴン:8mm
  • トルクスレンチ:56N・m以上

なお、トルクスのT20T25はカウル裏の狭い場所で使用するのでショートタイプ、具体的にはKTCのBT3-T20SBT3-T25Sがおすすめ。

BT3-T20S:Amazonより
BT3-T25S:Amazonより

またトルクスレンチは東日(トーニチ)のMTQL70N(10~70N・m、9.5sq、精度 ±5%)がおすすめ。MTQL70Nの1本でフロントタイヤの脱着に対応(ABSセンサーの取り付け以外)できます。
※リヤタイヤは、アクスルシャフトの締め付けトルクが125N・mなので能力不足。

MTQL70N:Amazonより

参考に、フロントタイヤ周りの各部締め付けトルクを掲載します。

場所締め付けトルク
(N・m)
ボルトサイズ
フロントアクスル50M24
×
1.5
フロントアクスル内の
クランプボルト
19M8
×
35
フロントキャリパー38M10
×
60
フロントABSセンサー8M6
×
16

また、フレームスライダーを取り付ける時にはバイクを垂直できるバイクスタンドを使うことをおすすめします。特に、左側の作業が断然楽になります。

わたしはJ-Tripのショートローラースタンド(バイクスタンド)を使っていますが、以前乗っていた2020モデルのS1000RRの納車直後に購入しました。バイクスタンドの購入を検討しているのなら長く使えてしっかりした作りのJ-Tripのショートローラースタンド(バイクスタンド)が断然おすすめです。

J-Tripのショートローラースタンド(バイクスタンド)は次の記事で詳しくお伝えしていますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

左側のフレームスライダーの取り付け方法とカウルの外し方

それではAELLAのフレームスライダーの取り付け方を解説しましょう。

順番は、左側→右側のスライダー取り付けとなります。

左側のフレームスライダーを取り付けるにはサイドカウルを取り外す必要がありますので、サイドカウルの外し方を最初に解説します。

まずは、フロントのフェアリングを外します。

次の写真にある2本のボルトをT20のトルクスで外し、フロントフェアリングを外します。

次にフェンダー内にあるサイドカウルを固定している3本のボルトをT25のトルクスで外します。なお、真ん中のボルトだけ形状が違うので、取り付けの際は注意してください。

次はサイドカウルに取り付けられているエンブレムを外します。エンブレムを外すとサイドカウルを固定するボルトが現れますのでT25のトルクスで外します。

なお、エンブレムを外す時はプラスチック製の内装剥がし工具を使ってください。金属製の内装はがし工具を使うと、カウルに簡単に傷がついてしまいます。

続けてサイドカウルの2本のボルトをT25のトルクスで外します。

アンダーカウルを持ち上げるとボルトが現れますのでT25のトルクスで外します。

サイドカウルは3箇所のツメで固定されていますので、これを外せばサイドカウルの取り外し完了です。

フレームスライダーの取り付けはとても簡単で、エンジンをフレームに固定しているボルトをT50のトルクスを使って外し、フレームスライダーに付属のM10のボルトを8mmのヘックスを使って締め付けトルク56N・mで取り付けるだけです。

ただ、フレームスライダーに付属のM10ボルトとエンジンとの相性があまり良くないのか、締め付けの際にカジリそうな手応えが若干ありました。そのため、安全を期すためパーマテックスのアンチシーズをボルトに塗り組み付けました。

アンチシーズ:Amazonより

アンチシーズの他、ワコーズのスレッドコンパウンドで同様の効果を得られます。

右側のフレームスラーダーの取り付け方法

右側のフレームスライダーの取り付けは、左側に比べればずいぶん簡単です。エンジンをフレームに固定しているボルトをT50のトルクスを使って外し、フレームスライダーに付属のM10のボルトを8mmのヘックスを使って取り付けるだけです。

ただし右側も、フレームスライダーに付属のM10ボルトとエンジンとの相性があまり良くないのか、締め付けの際にカジリそうな手応えが若干あります。そのため、安全を期すならワコーズのスレッドコンパウンドやパーマテックスのアンチシーズなどのボルト組み付けペーストを使ったほうがいいでしょう。

まとめ:【レビュー】S1000RR(2023〜) AELLAフレームスライダー〜取り付け・カウルの外し方も解説〜

転倒時にバイクへのダメージを軽減してくれるフレームスライダー。残念なことに、2023年モデルのBMW S1000RR用フレームスライダーは、2023年8月時点でAELLAのフレームスライダー(商品コード:AE-68152)しか販売されていないようです。

しかし、このAELLAのフレームスライダーは見た目もすっきりしていて、装着感をあまり感じさせません。もちろん、フレームスライダーとしての機能も十分備えています。

わたしが以前乗っていた2020年モデルのS1000RRを転倒させてしまった時は、AELLAのフレームスライダーのおかげでカウルに傷をつけることはありませんでした。詳しくは次の記事にまとめていますので、ご興味のある方はチェックしてください。

それに、万が一転倒でAELLAのフレームスライダーを壊してしまった時でも、AELLAの製品はボルト1本から購入することができます。おかげで、バイクを転倒させてしまったとき、フレームスライダーを左右セットで購入する必要がなかったので、修理代がずいぶん安く済みました。

部品の発注方法などは次の記事にまとめていますので、ご興味のある方はチェックしてください。

バイクの転倒させてしまわないか心配な方は、AELLAのフレームスライダーをおすすめします。転倒させてしまった時、AELLAのフレームスライダーをつけていてよかったと、きっと思うでしょう。

では、みなさんの参考になればうれしいです。

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