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新型2023年式BMW S1000RR 2022年式との違いを解説!

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新型2023年式BMW S1000RR。2022年式との違いは存在感のあるウイングレットの他に何があるの?

そんな方のために、2023年式と2022年式S1000RR Mパッケージの違いを解説しますので、是非ご覧ください。

なお、2022年式S1000RRのMパッケージは「2022年モデルのBMW S1000RR(Mパッケージ)を見てきたので、ちょっとだけご紹介」で解説していますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

https://www.29rider.com/2022model-s1000rrmpackage/

基本データを比較

まずは、2023年式と2022年式のS1000RR Mパッケージの基本データを比較してみましょう。

Mパッケージ

2023年式


2022年式
全長2,070mm2,070mm
全幅
(ミラーを除く)
740m740mm
全高1,205mm1,160mm
シート高ノーマル:832mm
ロー:814mm
ノーマル:824mm
ロー:814mm
車両重量193.5kg196.5kg
排気量999cc999cc
最高出力154 kW (210 PS) / 13,750 rpm152 kW (207 PS) / 13,500 rpm
最大トルク113 Nm / 11,000 rpm113 Nm / 11,000 rpm
圧縮比13.3:113.3:1
軸間距離1,445mm1,440mm
キャスター距離
(トレール)
101.4mm93.9mm
ステアリングヘッド角度66.2°66.9°
サスペンション
ストローク
フロント:120mm
リヤ:118mm
フロント:120mm
リヤ:117mm
ホイールサイズフロント:3.50″×17″
リヤ:6.00″×17″
フロント:3.50″×17″
リヤ:6.00″×17″
タイヤサイズフロント:120/70 ZR 17
リヤ:200/55 ZR 17
フロント:120/70 ZR 17
リヤ:200/55 ZR 17

2023年式は、最高出力が2022年式より3PSアップして210PS!もっとも、3PSの違いを感じられる人はあまり多くはいないでしょうが・・・。

ちょっとびっくりしたのが、重量が軽くなっていること。2023年式は”はね”が生えたりカーボンホイールから鍛造アルミニウムホイールに変わったりと重くなる要素があるにも関わらず、2022年式より軽くなっていることには驚かされました。

そして今回のマイナー(?)チェンジでは、軸間距離、キャスター距離、ステアリングヘッド角度、サスペンションストローク(リヤ)に変更が加えられていることから、2023年式と2022年式を乗り比べるとハンドリングの違いを体感できるかもしれませんね。

また、2023年式からシート高が高くなっていることが個人的に一番残念なポイント。チビで短足なわたしとしては、2023年式S1000RRで一番がっかりした変更点でした。

ちなみに2023年式の現車にまたがってみましたが、やはり足つき性は悪くなっていました。ただ、またがった車両はバッテリーが繋がっておらず、そのため電サスが作動していないので正確な足つきは不明であることを付け加えておきます。

なお、BMWモトラッドのディーラーに確認したところ、2023年式と2023年式のローシートは共通とのことでした

Mパッケージとベース、パフォーマンスパッケージの違いを解説

2023年式S1000RRでわかりにくいのが、Mパッケージとベース、パフォーマンスパッケージの違い。この違いを一覧表にまとめましたので、参考にしてください。

ベースパフォーマンスパッケージMパッケージ
Mパッケージ
・M鍛造ホイール
・Mブレーキキャリパー
 ・Mライダーフットレストシステ
・Mスポーツシート
・専用車体色(ライトホワイト/Mモータースポーツ)
ダイナミックパッケージ
・電子制御式サスペンション(ダイナミック・ダンピング・コントロール)
・ライディングモーロPRO
・クルーズコントロール
・グリップヒーター
主要装備
・Mウイングレット
・Mライトウェイトバッテリー
・Dynamic Traction Control(DTC)
・ABS PRO
・BMW Motorraad インテグラルABS
・RaceABS
・BMW ShiftCam
・シフトアシストPRO
・調整式ステアリングスタビライザー
・TFTカラー液晶
・脱着式ライセンスプレートホルダー
グリップヒーター
・ドロップセンサー
・ヒルスタートコントロールPRO
・USBポート
・パッセンジャーシート
・3年保証
・ETC2.0
主要装備
・Mウイングレット
・Mライトウェイトバッテリー
・Dynamic Traction Control(DTC)
・ABS PRO
・BMW Motorraad インテグラルABS
・RaceABS
・BMW ShiftCam
・シフトアシストPRO
・調整式ステアリングスタビライザー
・TFTカラー液晶
・脱着式ライセンスプレートホルダー
・ドロップセンサー
・ヒルスタートコントロールPRO
・USBポート
・パッセンジャーシート
・3年保証
・ETC2.0
ブラック・ストーム・メタリックレーシング・レッド
ブラック・ストーム・メタリック
ライト・ホワイト/Mモータースポーツ
本体価格
2,413,000円(税込)
本体価格
2,563,000円(税込)
本体価格
2,864,000円(税込)

新型2023年式BMW S1000RR 2022年式との違い

それでは、S1000RRの新型2023年モデルと2022年モデルの違いをお伝えしましょう。

外装の違い

2023式S1000RRの最大の特徴は、なんといっても”はね”が生えたことでしょう。

”はね”にビニールがかぶさっていてわかりにくいですね・・・

M1000RRの”はね”はカーボン性ですが、S1000RRは樹脂製となっています。また、カウルと”はね”は別体式になっていますので、万が一転倒で”はね”を壊してしまっても”はね”だけ交換することも可能です。

思いのほか変更が大きかったのがリヤ周り。

2022年式ではテールカウルにダクトが空いていましたが、2023モデルでは廃止されました。

2023年式
2022年式

2022年式で大きく突き出していたフェンダー?ナンバーホルダー?は短くなり、プチフェンダーレス仕様となりました。

2023年式ではハイスクリーンが標準装備となりました。高速道路を走る時には恩恵を受けられそうですね。

S1000RRの特徴であった”サメのエラ”が2023年式から”サメのエラ・・・??”といったデザインになってしまいました。ちょっと寂しい気もしますが、これはこれでスッキリしていいデザインではないでしょうか。

2023年式S1000RRの外装関係で気になったのが、左側にフレームスライダーをつけるのなら、どこにする?といったことです。通常フレームスライダーは、フレームとエンジンを共締めするボルトを利用ますが、左側のボルトはカウルで隠れてしまっているのです。

社外パーツメーカーさんはどう対応するか、気になるところです。

また、右側のクラッチカバーと左側のオルタネーターカバーが黒色に変更されました。

クラッチカバー
オルタネーターカバー

クラッチカバーとオルタネーターカバーが黒色に変更なったのに加え、シートフレームも黒色に変更になりました。

ホイール

残念(?)なことに、2023年モデルのS1000RR Mパッケージからカーボンホイールはメーカーオプションとなってしまいました。鍛造アルミホイールが標準装備となりましたが、これはこれで高級感漂うデザインとなっています。

ちなみに、この車両にはダンロップのタイヤが装着されていました。生産ロットによって装着されるタイヤは変わりますが、BMWのバイクでダンロップのタイヤは珍しいのではないでしょうか?

マフラー

マフラーは(おそらく)2022年と2023年では同じステンレスマフラーが装着されています。

2022年式のレーズパッケージではAkrapovicのマフラーが標準で装着されていました。

2022年式のレースパッケージとMパッケージの違いは「2022年モデルのBMW S1000RR(レースパッケージ)を見てきたので、ちょっとだけご紹介」で解説していますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

https://www.29rider.com/2022-s1000rr/

キャリパー

フロントキャリパーは2022年と2023年は(おそらく)共通で、ブルーに塗装されたキャリパーが装着されています。

ちなみに、2021年モデルまでのS1000RRには、形状違いのフロントキャリパーが装着されていました。

2021年モデルまで採用されていたフロントキャリパー

フットレスト

2023年式からフットレストは”Mフットレスト”が標準装備されました。このフットレストの最大の特徴は、可倒式であること。転倒しても社外メーカーのフットレストのように折れる心配が少ないのがいいですね。

ただ、このブルーのMフットレスト。ひょっとしたらカタログ落ちしたかもしれません。2023年3月末時点では次のフットレストしかカタログに載っていないようです。

M ライダーフットレストアセンブリー

もしブルーのフットレストを希望するのであれば、Mパッケージを購入する必要がありそうです。

チェーン・スプロケット

2023年式からチェーンは2021年以前のモデルと同じ、ノーマルのチェーンとなってしまいました。ノーマルのチェーンは錆びやすいのが残念ポイントです。またスプロケットは45丁から46丁へ変更されました。

チェーンオイルにより白くなっています

ちなみに、2022年式にはMエンデュランスチェーンが標準採用されていました。

トプブリッジ

2019年式以降のS1000RRは大きく肉抜きされたトップブリッジが特徴だったのですが、2023年式からはのっぺりとしたトップブリッジになってしまいました。

ライディング中に目に入りやすいトップブリッジがのっぺりしてしまったのは、個人的にちょっと寂しい気がします。

フロントフォークのトップキャップ

地味に変更になったのがフロントフォークのトップキャップ。右側フロントフォークのトップブリッジに取り付けられてボルトを回すことによってサスペンションのプリロードを調整することができるのですが、回転方向をわかりやすくするため2023年式からプリントが施されました。

新型2023年式BMW S1000RRではメーカーオプションがおとく!

2023年モデルのS1000RRからメーカーオプションが充実しました。しかも、後から買うのに比べ、大変おとく(?)な価格設定になっています。メーカーオプションなので車両注文時しか受け付けてもらえませんので、どのメーカーオプションを選ぶか、しっかり検討しましょう。

Mカーボンホイール

Mカーボンホイール:270,000円(税込)

2019年に現行S1000RRが発売されて以来、Mパッケージにはカーボンホイールが装着されていましたが、2023年以降はM鍛造ホイールが装着され、カーボンホイールはメーカーオプションとなってしまいました。

カーボンホイールは割れやすのでは?とか、日焼けしてシロボケするのでは?といったネガティブな意見がある一方、ラグジュアリー感は否めません。ですので、Mパッケージにはカーボンホイールだよね!と思う方は、メーカーオプションで注文しちゃいましょう。

ちなみに、2022年以前だとカーボンホイールはオプションとしてカタログに掲載されていましたが、2023年以降はカタログ落ちしています。つまり、車両注文時にカーボンホイールをオプション選択しないと2度と手に入らないので、注意が必要です。

Mビレットパック

Mビレットパック:52,000円(税込)

Mビレットパックは次の3点セット。

  • Mブレーキレバー
  • Mクラッチレバー
  • Mブレーキガードレバー

ラグジュアリー感が半端ないセットですが、個人的には”ガタ”がちょっと気になります。ブレーキレバーやクラッチレバーを操作した時、ノーマルのレバーに比べ”ガタ”が大きいのが、個人的には好みではありません。ですので、操作感を気にされる方は、実物で確認することをおすすめします。

なお、このMビレットパックの3点セットは後から入手可能ですが、後から買うくらいであれば、メーカーオプションとして購入した方が断然お得になります。参考に、それぞれの価格をお伝えします。

  • Mブレーキレバー:本体価格 37,510円(税込)
  • Mクラッチレバー:本体価格 37,510円(税込)
  • Mブレーキガードレバー:本体価格 29,590円(税込)

※本体価格の他に取り付け費用が発生します。

レースパッケージ

m-endur.jpg

レースパッケージ:119,000円(税込)

レースパッケージは次の2点セット。

  • Akrapovic製スポーツサイレンサー
  • Mエンデュランスチェーン

この2点セット。2022年式S1000RRのレースパッケージに標準装備されていました。
※2022年式のMパッケージの場合、Akrapovic製スポーツサイレンサーはディーラーオプション扱いでした。

2022年モデルのレーズパッケージとMパッケージの違いは「2022年モデルのBMW S1000RR(レースパッケージ)を見てきたので、ちょっとだけご紹介」でまとめていますので、興味のある方は是非ご覧ください。

https://www.29rider.com/2022-s1000rr/

なお、このレースパッケージの2点セットも後から入手可能ですが、後から買うくらいであれば、メーカーオプションとして購入した方が断然お得になります。参考に、それぞれの価格をお伝えします。

  • Akrapovic製スポーツサイレンサー:本体価格 211,200円(税込)
  • Mエンデュランスチェーン:本体価格 39,8442円(税込)

※本体価格の他に取り付け費用が発生します。

カーボンパック

カーボンパック:253,000円(税込)

カーボンパックは次の5点セット

  • M カーボン フロントフェンダー
  • M カーボン リアフェンダー
  • M カーボン アッパーフェアリング サイドパネル(左右)
  • M カーボン チェーンガード
  • M カーボン スプロケットカバー

カーボン大好き!といった方にはたまらないセットですね。一瞬、253,000円は高く思えるかもしれませんが、それぞれ単品で購入することを考えると、大変おとくな価格設定になっています。
※M カーボン チェーンガードはカタログに載っていません

ちなみに、単品での価格は次のようになっています。

  • M カーボン フロントフェンダー:本体価格 80,542円(税込)
  • M カーボン リアフェンダー:本体価格 135,322円(税込)
  • M カーボン アッパーフェアリング サイドパネル(左右):本体価格 199,456円(税込)
  • M カーボン チェーンガード:単品販売なし
  • M カーボン スプロケットカバー:本体価格 65,450円(税込)

※本体価格の他に取り付け費用が発生します。

なお、フルカーボン仕様にするには、次の5点を購入する必要があります。

  • M カーボンエアボックスカバー:本体価格 75,086円(税込)
  • M カーボンタンクカバーセット:本体価格 228,734円(税込)
  • M カーボンリアセクションカバー:本体価格 57,640円(税込)
  • M カーボンシートパッド(または M カーボンシートパッド(アクセサリーアダプター用)):本体価格 37,400円(税込)(41,558円(税込))
  • M カーボンサイドフェアリング:本体価格 158,136円(税込)

※本体価格の他に取り付け費用が発生します。

Mチタンエキゾーストシステム

m-endur.jpg

Mチタンエキゾーストシステム:315,000円(税込)

Mチタンエキゾーストシステムは次の2点セット

  • Akrapovic製スポーツサイレンサー
  • Mエンデュランスチェーン

アクラポのフルエキを手に入れるなら、このオプションは間違いなくおとくです。

ちなみに、それぞれを単品で購入すると、次のような価格になります。

  • Akrapovic製スポーツサイレンサー:本体価格 557,700円(税込)
  • Mエンデュランスチェーン:本体価格 39,8442円(税込)

※本体価格の他に取り付け費用が発生します。

まとめ:新型2023年式BMW S1000RR 2022年式との違いを解説!

BMWモトラッドの中でR1250GSと人気を二分するS1000RR。国産バイクとは違った存在感を放っています。

そのS1000RRも2023年にマイナーチェンジを行い、特徴的なウイングレットを身にまといました。気になるのが、2022年式からどれくらい進化したのかでは無いでしょうか。

今回は2023年式と2022年式S1000RR Mパッケージの違いを解説しましたので、購入の際の参考にしてください。

また、2022年式S1000RRのMパッケージは「2022年モデルのBMW S1000RR(Mパッケージ)を見てきたので、ちょっとだけご紹介」で解説していますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

https://www.29rider.com/2022model-s1000rrmpackage/

では、皆さんの参考になればうれしいです。

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