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【解説】BMW R1250GSのタイヤ(ホイール)の脱着方法

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

先日購入したブリヂストンのBATTLAX ADVENTURECROSS AX41を組み替えるため、前後のタイヤ(ホイール)を取り外します。

そこで今回は、タイヤ(ホイール)の脱着方法と、必要な工具や締め付けトルクを解説しますので、これからタイヤ(ホイール)を脱着予定の方は参考にしてください。

R1250GSで履くことのできるタイヤは「【2023年 最新】おまとめ BMW R1250GS、R1200GS用タイヤ ~一覧表にまとめてみました~」でまとめていますので、お暇なときにでもご覧いただけたらと思っています。

ブリヂストンのBATTLAX ADVENTURECROSS AX41を選んだ理由は「BMWのR1250GS用にブリヂストンのBATTLAX ADVENTURECROSS AX41を購入 ~林道ツーリングに向けて~」をご覧ください。

また、ブリヂストンのBATTLAX ADVENTURECROSS AX41のレビューは「【レビュー】ブリヂストン BATTLAX ADVENTURECROSS AX41 ~BMWのR1250GSに履かせて約2,500km程走った結果~」をご覧ください。

BMW R1250GSのタイヤ(ホイール)脱着するのに必要な工具

  • トルクス T25 T30 T40 T45 T50
  • ソケット 13 17
  • 六角 19mm
  • トルクレンチ 最小8N/m以下 最大60N/m以上
  • バイクジャッキ
  • グリス

BMW R1250GSのフロントタイヤ(ホイール)脱着方法を解説

まずは、BMW R1250GSのフロントタイヤ(ホイール)脱着方法を解説します。

フロントタイヤの取り外し方

まずはバイクジャッキをかけます。

ジャッキをかけるポイントは、アンダーガードの中間あたり、アンダーガードを取り付けているボルトの真下を基準にしてください。

バイクのバランスを考えるとアンダーガードの前方にバイクジャッキをかける方が良いのですが、あまり前にかけてしまうとアンダーガードが歪んでしまいます。かといって、後ろにし過ぎてしまうと、バイクのバランスが悪くなってしまいます。

バイクジャッキはリヤタイヤが接地するまで上げた方が良いと考えています。と言うのが、リヤタイヤが浮いている状態でフロントタイヤを外すと、フロントが軽くなってバイクが後ろに傾いていってしまう可能性があるからです。

後ろに傾いてもリヤタイヤがあるのでおそらく転倒は免れるとは思いますが、万が一のことを考えて最初から後輪タイヤが接地するまでバイクジャッキを上げておいた方が良いでしょう。

次にABSのセンサーを取り外します。

工具:T30

このセンサーを取り外さずにフロントタイヤを外してしまうと、場合によってはABSセンサーとホイールに取り付けられているリング状の部品を壊してしまいます。

このセンサーとリングが地味に高価なので、忘れずに取り外してください。

次はブレーキキャリパーを取り外します。

ボルト2本を抜き、キャリパーサポートからキャリパーを抜いたら、ブレーキディスクから完全に取り外す前にキャリパーを左右にねじってブレーキパットの隙間を広げておきます。

この位置でキャリパーを左右にねじる

そうすることによって、キャリパーの取り付けがスムーズになります。

取り外したキャリパーはブレーキホースに負担がかからないように紐などで吊り下げる方がベターです。

またその時キャリパーに傷がいるのが嫌な方は、ウエスなどでくるむか巾着の中に入れておくことをお勧めします。

そしてキャリパーを取り外した後はフロントブレーキを握ることは厳禁です

間違ってフロントブレーキをかけてしまうと、キャリパーのピストンが飛び出してきて大変面倒な思いをしますので。

次はアクスルクランプボルトを緩めます。

工具:T45

このボルトは完全に抜く必要はありません。

最後にアクスルシャフトを抜きます。

工具:ソケット17

この時アクスルシャフトが供回りをすると思いますので、アクスルシャフトの右側に19㎜の六角を差し込んでください。

19㎜の高目ナットを使用

スピンドルツールやマルチヘキサゴンソケットと呼ばれる専用工具もあるのですが、19㎜の六角は非常に出番が少ないので、ホームセンターなどで購入することが出来る高目ナットでも代用することが出来ます。

ホイールの左側にはスペーサーが取り付けられていますので、アクスルシャフトを抜くときとタイヤを取り外す際は、このスペーサが脱落しないように気を付けてください。

フロントタイヤの取り付け方

まずはアクスルシャフトとスペーサーに注油をします。

せっかくですので、注油前に古いグリスは綺麗に拭き取るか洗い流してください。

グリスはたっぷり塗る必要はありません。指で押し付けるように薄く塗りつけます。

わたしが使っているグリスはヤマハのグリースBです。

ヤマハのグリースBはブレーキレバーやクラッチレバーはもちろん、サイドスタンドやセンタースタンドなどの可動部分に使用することが出来ます。

サンデーメカニックならこのグリースを一つ持っておけば、よっぽど特殊な整備をしない限り十分だと思います。

アクスルシャフトを差し込んだら、アクスルシャフトの右側をプラスティックハンマーなどで軽くたたいてなじませます。

プラスティックハンマーなどで軽くたたく

アクスルシャフトの左側のボルトを軽く手で絞めたら、一旦ジャッキを取り外します。

ジャッキを取り外したらハンドルを持ってフロントタイヤを強く数回押し付けます。こうすることによってアクスルシャフトの取り付けをなじませます。

この時、決してフロントブレーキは握らないでください。キャリパーからピストンが飛び出して大変面倒なことになりますので。

再びバイクジャッキをかけ、アクスルシャフトの左側のボルトを締めます。

締め付けトルク:30Nm

この時アクスルシャフトが供回りすると思いますので、左側は高目ナットなどを差し込んで固定してください。

次に、左右のアクスルクランプボルトを締めます。

締め付けトルク:19Nm

そしてキャリパーを取り付けます。

左側のキャリパーにはABSセンサーのコードを取り付けるブラケットも共締めしますので、忘れずに取り付けてください。

締め付けトルク:38Nm

2か所以上ボルトを使用しているところでは、特段の指定がない限り3回に分けて締め付けるようにしています。

1回目は規定トルクの半分で。2回目は規定トルクの3/4で。3回目で規定トルクで締めます。

キャリパーの場合は、1回目は19Nm。2回目は29Nm。3回目で38Nmといった具合です。

最後にABSセンサーを取り付けて終わりです。

締め付けトルク:8Nm

ジャッキから降ろす前にフロントタイヤを手で回し、スムーズに回転することを確認してください。

リヤタイヤの脱着方法

リヤタイヤの脱着は、フロントと比べると非常に簡単です。

まずは、センタースタンドをしっかりかけてください。

リヤタイヤの取り外し方

マフラーを取り外さなくてもリヤタイヤは脱着できそうですが、マフラーが無い方が作業性がぐっと上がりますので、さほど手間のかかる作業ではないのでわたしの場合は外してしまいます。

まずは遮熱板を取り外します。

工具:T25

マフラーの取り付けリングを外します。

工具:13㎜

マフラーの取り付けブラケットを外します。

工具:T40

ホイールの締め付けボルトを取り外しますが、その際、ギヤは4速以上に入れておいてください。ギヤを入れておかないとホイールが回ってボルトを緩めることが出来ません。

工具:T50

リヤタイヤの取り付け方

ホイールを取り付けます。

ホイールの引っ掛かる部分が浅いので注意が必要です。

ホイールの下を足で押さえた状態で、上の方のボルトから取り付けると割とスムーズに取り付けることが出来ます。

ボルトは5本なので星を書くような順番で締め付けます。

締め付けトルク:60Nm

わたしの場合は3回に分けて締め付けるので、1回目は30Nm。2回目は45Nm。3回目で60Nmとなります。

次にマフラーを取り付けますが、差込口に焼き付き防止用のグリスを薄く塗っておくと差し込むときはもちろん、次回の取り外しが楽になります。

わたしが使っているのはパーマテックスのアンチシーズです。

-51℃~871℃までの耐熱性があるので、マフラーの差込口でも十分使用可能です。

マフラーのブラケットに取り付けます。

この時、薄いシムを忘れずに取り付けてください。

次にマフラーの取り付けリングを締めますが、写真の様に切り欠きを合わせてください。

合わせないとリングのナットが邪魔をして遮熱版を取り付けることが出来ません。

最後に遮熱版を取り付ければ終わりです。

最適なトルクレンチは東日のMTQL70N

わたしが使っているトルクレンチです。

トーニチのQL50N-MH(締め付けトルク:10~50Nm 角ドライブ:9.53)とQL100N4-MH(締め付けトルク:20~100Nm 角ドライブ:12.7) です。

最初にQL50N-MHを購入したのですが、これは車の整備をする目的のために購入し、締め付けトルクも50Nmあれば十分だったのでこのモデルを選択しました。

そして、バイクの整備を始め、タイヤの脱着までし始めるとこのトルクレンチでは不十分なのでQL100N4-MH を追加で購入したのです。

しかし、もし最初からバイクの整備でタイヤの脱着まで視野に入れていたのならMTQL70N(締め付けトルク:10~70Nm 角ドライブ:9.53)を購入していました。

MTQLシリーズはわたしが使っているQL-MHシリーズと比べワイドレンジなのが特徴で、MTQL70Nの角ドライブは9.53とバイクの整備で一般的に使われる工具のサイズなので角ドライブの変換アダプタを購入する必要が無いのもメリットの一つです。

一方でMTQLシリーズはQL-MHシリーズより精度が若干劣ってしまいますが、MTQLシリーズの精度は±5%(QL-MHシリーズは±3%)ともともとが非常に高精度に作られていますので、通常使用するには全く問題のない精度です。

もし、±3%と±5%の精度の差を気にされる方がいらっしゃれば、まずはご自身の日ごろのボルトの取り扱いを思いだしてみてください。

組付け前には必ずボルトとネジ穴、座面を清掃し、更にボルトなどの精度の確認をしている方であれば、この数パーセントの差を気にする意味はあります。

しかし、ボルトのサビや汚れにあまり気を使っていない方であれば、トルクレンチの精度を気にするより、まずはボルトやネジ穴、座面の状態を気にする方が先です。

サビや汚れで締め付けトルクの数パーセントの差は簡単に発生してしまいますから。

まとめ:【解説】BMW R1250GSのタイヤ(ホイール)の脱着方法

フロントタイヤの脱着はちょっと面倒ですが、リヤタイヤは自動車のタイヤと同じくらい簡単です。

タイヤの交換も自身でタイヤの組み換えまでは行わなくても、タイヤ屋さんにバイクからタイヤを取り外して持ち込めば工賃が少し安くなるのではないでしょうか。

とは言え、タイヤの脱着は安全性に直結する部分です。

自信のない方は素直にショップにお願いしてください。

R1250GSで履くことのできるタイヤは「【2023年 最新】おまとめ BMW R1250GS、R1200GS用タイヤ ~一覧表にまとめてみました~」でまとめていますので、お暇なときにでもご覧いただけたらと思っています。

https://www.29rider.com/tires-for-r1250gs/

ブリヂストンのBATTLAX ADVENTURECROSS AX41を選んだ理由は「BMWのR1250GS用にブリヂストンのBATTLAX ADVENTURECROSS AX41を購入 ~林道ツーリングに向けて~」をご覧ください。

また、ブリヂストンのBATTLAX ADVENTURECROSS AX41のレビューは「【レビュー】ブリヂストン BATTLAX ADVENTURECROSS AX41 ~BMWのR1250GSに履かせて約2,500km程走った結果~」をご覧ください。

では、みなさんの参考になればうれしいです。

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BMW R1250GSのタイヤ(ホイール)の脱着方法を解説

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
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先日購入したタイヤを組み替えるため、前後のタイヤ(ホイール)を取り外します。

https://fukuchannoblog.com/buy-ax41/

今回は、タイヤの脱着方法と、必要な工具、締め付けトルクを解説します。

必要な工具

  • トルクス T25 T30 T40 T45 T50
  • ソケット 13 17
  • 六角 19mm
  • トルクレンチ 最小8N/m以下 最大60N/m以上
  • バイクジャッキ
  • グリス

フロントタイヤ

取り外し方

まずはバイクジャッキをかけます。

ジャッキをかけるポイントは、アンダーガードの中間あたり、アンダーガードを取り付けているボルトの真下を基準にしてください。

バイクのバランスを考えるとアンダーガードの前方にジャッキをかける方が良いのですが、あまり前にかけてしまうとアンダーガードが歪んでしまいます。かといって、後ろにし過ぎてしまうと、バイクのバランスが悪くなってしまいます。

ジャッキはリヤタイヤが接地するまで上げた方が良いと考えています。と言うのが、リヤタイヤが浮いている状態でフロントタイヤを外すと、フロントが軽くなってバイクが後ろに傾いていってしまう可能性があるからです。

後ろに傾いてもリヤタイヤがあるのでおそらく転倒は免れるとは思いますが、万が一のことを考えて最初から後輪タイヤが接地するまでジャッキを上げておいた方が良いでしょう。

次にABSのセンサーを取り外します。

工具:T30

このセンサーを取り外さずにフロントタイヤを外してしまうと、場合によってはABSセンサーとホイールに取り付けられているリング状の部品を壊してしまいます。

このセンサーとリングが地味に高価なので、忘れずに取り外してください。

次はブレーキキャリパーを取り外します。

ボルト2本を抜き、キャリパーサポートからキャリパーを抜いたら、ブレーキディスクから完全に取り外す前にキャリパーを左右にねじってブレーキパットの隙間を広げておきます。

この位置でキャリパーを左右にねじる

そうすることによって、キャリパーの取り付けがスムーズになります。

取り外したキャリパーはブレーキホースに負担がかからないように紐などで吊り下げる方がベターです。

またその時キャリパーに傷がいるのが嫌な方は、ウエスなどでくるむか巾着の中に入れておくことをお勧めします。

そしてキャリパーを取り外した後はフロントブレーキを握ることは厳禁です

間違ってフロントブレーキをかけてしまうと、キャリパーのピストンが飛び出してきて大変面倒な思いをしますので。

次はアクスルクランプボルトを緩めます。

工具:T45

このボルトは完全に抜く必要はありません。

最後にアクスルシャフトを抜きます。

工具:ソケット17

この時アクスルシャフトが供回りをすると思いますので、アクスルシャフトの右側に19㎜の六角を差し込んでください。

19㎜の高目ナットを使用

スピンドルツールやマルチヘキサゴンソケットと呼ばれる専用工具もあるのですが、19㎜の六角は非常に出番が少ないので、ホームセンターなどで購入することが出来る高目ナットでも代用することが出来ます。

ストレートのスピンドルツール
アストロプロダクツのマルチヘキサゴンソケット

ホイールの左側にはスペーサーが取り付けられていますので、アクスルシャフトを抜くときとタイヤを取り外す際は、このスペーサが脱落しないように気を付けてください。

取り付け方

まずはアクスルシャフトとスペーサーに注油をします。

せっかくですので、注油前に古いグリスは綺麗に拭き取るか洗い流してください。

グリスは薄く塗る

グリスはたっぷり塗る必要はありません。指で押し付けるように薄く塗りつけます。

わたしが使っているグリスはヤマハのグリースBです。

ヤマハのグリースBはブレーキレバーやクラッチレバーはもちろん、サイドスタンドやセンタースタンドなどの可動部分に使用することが出来ます。

サンデーメカニックならこのグリースを一つ持っておけば、よっぽど特殊な整備をしない限り十分だと思います。

アクスルシャフトを差し込んだら、アクスルシャフトの右側をプラスティックハンマーなどで軽くたたいてなじませます。

プラスティックハンマーなどで軽くたたく

アクスルシャフトの左側のボルトを軽く手で絞めたら、一旦ジャッキを取り外します。

ジャッキを取り外したらハンドルを持ってフロントタイヤを強く数回押し付けます。こうすることによってアクスルシャフトの取り付けをなじませます。

この時、決してフロントブレーキは握らないでください。キャリパーからピストンが飛び出して大変面倒なことになりますので。

再びジャッキをかけ、アクスルシャフトの左側のボルトを締めます。

締め付けトルク:30Nm

この時アクスルシャフトが供回りすると思いますので、左側は高目ナットなどを差し込んで固定してください。

次に、左右のアクスルクランプボルトを締めます。

締め付けトルク:19Nm

そしてキャリパーを取り付けます。

左側のキャリパーにはABSセンサーのコードを取り付けるブラケットも共締めしますので、忘れずに取り付けてください。

締め付けトルク:38Nm

2か所以上ボルトを使用しているところでは、特段の指定がない限り3回に分けて締め付けるようにしています。

1回目は規定トルクの半分で。2回目は規定トルクの3/4で。3回目で規定トルクで締めます。

キャリパーの場合は、1回目は19Nm。2回目は29Nm。3回目で38Nmといった具合です。

最後にABSセンサーを取り付けて終わりです。

締め付けトルク:8Nm

ジャッキから降ろす前にフロントタイヤを手で回し、スムーズに回転することを確認してください。

リヤタイヤ

リヤタイヤの脱着は、フロントと比べると非常に簡単です。

まずは、センタースタンドをしっかりかけてください。

取り外し方

マフラーを取り外さなくてもリヤタイヤは脱着できそうですが、マフラーが無い方が作業性がぐっと上がりますので、さほど手間のかかる作業ではないのでわたしの場合は外してしまいます。

まずは遮熱板を取り外します。

工具:T25

マフラーの取り付けリングを外します。

工具:13㎜

マフラーの取り付けブラケットを外します。

工具:T40

ホイールの締め付けボルトを取り外しますが、その際、ギヤは4速以上に入れておいてください。ギヤを入れておかないとホイールが回ってボルトを緩めることが出来ません。

工具:T50

取り付け方

ホイールを取り付けます。

ホイールの引っ掛かる部分が浅いので注意が必要です。

ホイールの下を足で押さえた状態で、上の方のボルトから取り付けると割とスムーズに取り付けることが出来ます。

ボルトは5本なので星を書くような順番で締め付けます。

締め付けトルク:60Nm

わたしの場合は3回に分けて締め付けるので、1回目は30Nm。2回目は45Nm。3回目で60Nmとなります。

次にマフラーを取り付けますが、差込口に焼き付き防止用のグリスを薄く塗っておくと差し込むときはもちろん、次回の取り外しが楽になります。

わたしが使っているのはパーマテックスのアンチシーズです。

-51℃~871℃までの耐熱性があるので、マフラーの差込口でも十分使用可能です。

マフラーのブラケットに取り付けます。

この時、薄いシムを忘れずに取り付けてください。

次にマフラーの取り付けリングを締めますが、写真の様に切り欠きを合わせてください。

合わせないとリングのナットが邪魔をして遮熱版を取り付けることが出来ません。

最後に遮熱版を取り付ければ終わりです。

トルクレンチについて

わたしが使っているトルクレンチです。

トーニチのQL50N-MH(締め付けトルク:10~50Nm 角ドライブ:9.53)とQL100N4-MH(締め付けトルク:20~100Nm 角ドライブ:12.7) です。

最初にQL50N-MHを購入したのですが、これは車の整備をする目的のために購入し、締め付けトルクも50Nmあれば十分だったのでこのモデルを選択しました。

そして、バイクの整備を始め、タイヤの脱着までし始めるとこのトルクレンチでは不十分なのでQL100N4-MH を追加で購入したのです。

しかし、もし最初からバイクの整備でタイヤの脱着まで視野に入れていたのならMTQL70N(締め付けトルク:10~70Nm 角ドライブ:9.53)を購入していました。

MTQLシリーズはわたしが使っているQL-MHシリーズと比べワイドレンジなのが特徴で、MTQL70Nの角ドライブは9.53とバイクの整備で一般的に使われる工具のサイズなので角ドライブの変換アダプタを購入する必要が無いのもメリットの一つです。

一方でMTQLシリーズはQL-MHシリーズより精度が若干劣ってしまいますが、MTQLシリーズの精度は±5%(QL-MHシリーズは±3%)ともともとが非常に高精度に作られていますので、通常使用するには全く問題のない精度です。

もし、±3%と±5%の精度の差を気にされる方がいらっしゃれば、まずはご自身の日ごろのボルトの取り扱いを思いだしてみてください。

組付け前には必ずボルトとネジ穴、座面を清掃し、更にボルトなどの精度の確認をしている方であれば、この数パーセントの差を気にする意味はあります。

しかし、ボルトのサビや汚れにあまり気を使っていない方であれば、トルクレンチの精度を気にするより、まずはボルトやネジ穴、座面の状態を気にする方が先です。

サビや汚れで締め付けトルクの数パーセントの差は簡単に発生してしまいますから。

終わりに

いかがだったでしょうか?

フロントタイヤの脱着はちょっと面倒ですが、リヤタイヤは自動車のタイヤと同じくらい簡単です。

タイヤの交換も自身でタイヤの組み換えまでは行わなくても、タイヤ屋さんにバイクからタイヤを取り外して持ち込めば工賃が少し安くなるのではないでしょうか。

とは言え、タイヤの脱着は安全性に直結する部分です。

自信のない方は素直にショップにお願いしてください。

では、みなさんの参考になれば嬉しいです。

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