お手頃価格の『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』ってどうなの?
高価な『ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー』と比べてどうなの?
そんなふうに思っている人も多いのでは?
どちらのチェーンクリーナーも試したわたしの結論は、『どっちも持っていたほうがいい』です。
とはいえ、予算的にどちらかを選ぶなら、使っているチェーンオイル(チェーンルブ)で次のように決めるのがいいでしょう。
- ウエットタイプのチェーンオイル:KURE(呉工業) チェーンクリーナー
- ドライタイプのチェーンオイル:ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー
ではこのあと、『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』と『ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー』の洗浄力の違いや性格の違いなどをお伝えします。
また、どちらのチェーンクリーナーも持っていたほうがいい理由もお伝えしますので、気になった方は続きをチェックしてください。
なお、チェーンオイルの選び方は次の記事で解説していますので、気になった方はチェックしてください。
KUREとワコーズのチェーンクリーナの価格を比較
まずは、価格を比較してみたいと思います。
なお、価格は、Amazonでの販売価格を参考にしました。
- KURE(呉工業) チェーンクリーナー 760ml 約1,000円 (1.3円/ml)
- ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー 330ml 約2,000円 (6.0円/ml)
こうして比べてみると、ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーはKURE(呉工業) チェーンクリーナーは単位量の価格が4.6倍近く高いことがわかります。
これだけ価格差が有るとKURE(呉工業) チェーンクリーナーを選びたくなりますね。
では、KUREとワコーズのチェーンクリーナの洗浄力にどれくらい違いが有るか、比べてみましょう。
KUREとワコーズのチェーンクリーナの洗浄力を比較
まずは、洗浄前のチェーンの状態をご覧ください。このチェンは、清掃と注油から約500㎞ほど走行舌状態です。

使っているチェーンオイルはD.I.Dのチェーンルブ(ウエットタイプ)です。

まずは、KURE(呉工業) チェーンクリーナー、続いて、ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーでチェーンの汚れを落としていきます。
結果はご覧の通り。

どちらのチェーンクリーナーもこの程度まで汚れを落とすことが出来ました。
比較的が汚れが少なく、そして、ウエットタイプのチェーンオイルを使っているのなら、お手頃価格の『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』で十分でしょう。
ただ、KUREとワコーズのチェーンクリーナをどちらも使ってみたところ、汚れの落ち具合と使い心地が全く違うことに気が付きました。
KUREとワコーズのチェーンクリーナを使ってみての感想
KUREとワコーズのチェーンクリーナをどちらも使ってみたところ、汚れの落ち具合と使い心地が全く違うことに気が付きました。
KURE(呉工業) チェーンクリーナーは乾きが早く汚れが溶けにくい
KURE(呉工業) チェーンクリーナーを使って感じたのは次の3つ。
- 乾きが早い
- 汚れを溶かす能力は、ワコーズより低い
- 噴射圧が強いので、汚れを吹き飛ばしやすい
乾きが早いので、頑固な汚れだと何度もスプレーする必要があるのは『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』のデメリットでしょう。
ただし、比較的汚れが少ないときは、価格面でのメリットが際立ちます。
ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーは乾きが遅く汚れが溶けやすい
ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーを使って感じたのは次の2つ。
- 汚れをよく溶かす
- 乾きが遅い
汚れがよく溶け、さらに乾きが遅いので、頑固な汚れをブラシを使って丁寧に落とすのにとても向いているのは『ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー』の特徴と言えるでしょう。
ただし、高価なのでスプレーで汚れを洗い流すには向いていません。そのため、ウエスなどで拭き上げる必要があるのがデメリットとも言えます。
だだ、ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーは汚れを浮かせた後、水で洗い流すことが出来るようですね。
こちらの動画をご覧ください。
ただし、水洗いした後はチェーンが乾燥するまでチェーンルブを使うことが出来ないのはデメリットでしょう。
チェーンの水洗いが前提なら、水で洗い流すチェーンクリーナーの『MOTOWNのチェーンデグリーザー』でも良いかもしれませんね。
どっちを選ぶ?KUREとワコーズのチェーンクリーナ 〜ベストな選択は?〜
では、『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』と『ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー』ではどっちを選んだら良いのでしょうか?
その答えは、冒頭でも書いていますが『どっちも持っていたほうがいい』です。
その理由は、『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』と『ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー』とでは良いところが違うからです。
KURE(呉工業) チェーンクリーナーの良いところは
- 価格が安い
- 噴射圧で汚れを吹き飛ばしたり洗い流しやすい
ワコーズ CHA-C チェーンクリーナーの良いところは
- 乾燥しにくい(乾燥しない)
- 汚れが溶けやすい
どちらのチェーンクリーナーを持っていると、『ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー』で汚れを溶かし、『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』で洗い流すことが可能。
この方法だと、ひどく汚れたウエットタイプのチェーンオイルはもちろん、固まってしまったドライタイプのチェーンオイルも比較的かんたんにきれいにすることが出来ます。
と言っても、予算的に1つしか選べないとなると、『ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー』がおすすめ。
『ワコーズ CHA-C チェーンクリーナー』であれば、ひどい汚れにも対応可能。それに、チェーンオイルがウエットでもドライでもきれいにすることが比較的簡単です。
一方、『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』は汚れを溶かす能力が低いので、ドライタイプのチェーンオイルには不向きです。
ドライタイプのチェーンオイルに『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』を使ってしまうと「『KURE(呉工業) チェーンクリーナー』はちっとも汚れが落ちない!」となってしまうでしょう。
裏を返せば、ウエットタイプのチェーンオイルを使っている方が頻繁にチェーンの掃除をするなら『KURE(呉工業) チェーンクリーナーで十分と言えるでしょう。
【比べてみた】バイクのチェーンクリーナー KURE VS ワコーズ ~それぞれ長所と短所がありました~
アパートやマンションに住んでいる方は、水を使っての洗車やチェーンの清掃は少し難易度が高いのではないでしょうか?
わたしも現在アパートに住んでいるので、水を使ってのチェーンの清掃はなかなか難しい環境にあります。
かといって、コイン洗車場で洗車のついでにチェーンの洗浄をするには時間がかかってしまい、ほかに洗車を待っておられる方がいらっしゃれば気が引けてしまいます。
そのため、今回は水洗いをしない前提でチェーンクリーナーを比較し、その結果、それぞれの製品の長所が見えてきました。
そして、その、それぞれの長所を生かした清掃方法の一つを、今回はご提案できたのではないかと思っています。
今回ご紹介したKURE(呉工業) チェーンクリーナーとワコーズ CHA-C チェーンクリーナーは、価格的には対極にある製品だと思います。
また、これらの製品以外にもたくさんのチェーンクリーナーがあり、それぞれ特徴があるはずです。ですので、今回ご紹介した方法が決してベストではないと思っています。
ほかにも良い製品や良い清掃方法があると思いますが、それでも今回の記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。
なお、チェーンオイルの選び方は次の記事で解説していますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。
では、皆さんの参考になれば嬉しいです。




