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バイク用チェーンオイルの選び方 ドライ?ウエット?~【7選】おすすめチェーンオイル~

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バイクのチェーンメンテナンスに欠かせないチェーンオイル(チェーンルブ)。

みなさん、どのチェーンオイルを購入しようか、迷っていませんか?

チェーンオイルは飛び散りにくいのが良いな、とか、性能も気になるけどコスパも気になるな、とか。

チェーンオイルは大きく次の2種類に分かれます。

  • ウエットタイプ
  • ドライタイプ

ウエットタイプは粘度が低いドライタイプは粘度が高い。このような違いがあります。

この違いから、

ウエットタイプのチェーンオイルは、次のような人におすすめ

  • チェーンのメンテナンスを頻繁に行っても苦にならない人
  • チェーンの掃除に時間をかけたくない人

ドライタイプのチェーンオイルは、次のような人におすすめ

  • チェーンのメンテナンスを極力減らしたい人
  • チェーンの清掃にある程度、時間がかかってもいい人

ではこの後、チェーンオイルの選び方と、おすすめのチェーンオイル、ウエットタイプ、ドライタイプ、合わせて7製品をご紹介しますので、最後までぜひご覧ください。

また、KUREとワコーズのチェーンクリーナーを「比べてみました バイクのチェーンクリーナー KURE VS ワコーズ ~それぞれ長所と短所がありました~」で比べていますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。

チェーンオイルの種類と特徴

チェーンオイルの選び方の前に、まずは、チェーンオイルの種類について説明したいと思います。

それは、チェーンオイル選びは、どの種類のチェーンオイルを選ぶか、から始まるからです。

チェーンオイルは大きく次の2種類に分かれます。

  • ウエットタイプ
  • ドライタイプ

この2種類の大きな違いは、チェーンオイルの粘度(粘り気)にあり、

  • ウエットタイプ → 粘度が低くい
  • ドライタイプ → 粘度が高い

このようになっています。

ウエットタイプとドライタイプにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

主なメリットとデメリットをまとめると、次のようになります。

ウエットタイプ

メリット

  • 比較的チェーンに浸透しやすい
  • 汚れたチェーンオイルは、クリーナーで落としやすい
  • 種類が豊富

デメリット

  • 飛び散りやす
  • 効果は短め(乾燥しやすい)
ドライタイプ

メリット

  • 飛び散りが少ない
  • 比較的砂やほこりなどのゴミが付きにくい
  • 比較的長期にわたって効果を持続できる

デメリット

  • 汚れたチェーンオイルは、クリーナーで落としにくい
  • 汚れが目立ちやすい

バイク用チェーンオイルの選び方

では、みなさんにとって最適なチェーンオイルの選び方をお伝えしたいと思います。

わたしは次の順番でチェーンオイルを選べばよいと考えています。

  1. チェーンのメンテナンスをする頻度
  2. チェーンの汚れを落とすのに必要な時間
  3. チェーンオイル選びに迷ったらウエットタイプ

では、それぞれ詳しく解説したいと思います。

①チェーンのメンテナンスをする頻度

一般的にチェーンオイルの注油は500㎞走行毎。1,000㎞走行したら、チェーンを掃除してから注油を行うことが目安とされています。

ただ、これはあくまでも目安であって、絶対ではありません。

雨の中を走った後であれば、500㎞走行していなくても注油の必要が出てくるでしょう。

また、沿岸部の潮風が吹くような場所や、湿度の高い場所にバイクを保管していれば、潮風や湿度でチェーンに与えるダメージが高くなります。そのため、500km走る前に注油が必要となる場合もあります。

つまり、走行距離だけでなく、使用環境によってチェーンのメンテナンス頻度は変わってくるのです。

それを踏まえたうえで、みなさんがどれくらいの頻度でチェーンのメンテナンスをする必要があるかを、思い浮かべてください。

2週間ごとに必要な人もいれば、2か月ごとでいい人もいるでしょう。

思い浮かべたチェーンのメンテナンス頻度が、「そんなに頻繁にはメンテナンスできない」、「そのメンテナンス頻度はちょっと短すぎて面倒」と感じた方は、ドライタイプのチェーンオイルを選べばいいでしょう。

逆に、思い浮かべたチェーンのメンテナンス頻度が、「それくらいの頻度なら苦にならないな」、「もっと頻繁にチェーンをメンテナンスしても構わない」と思った方は、ウエットタイプのチェーンオイルがいいでしょう。

チェーンのメンテナンス頻度を少しでも少なくしたいのなら、ドライタイプのチェーンオイルを選ぶのがいいでしょう。

逆に、チェーンのメンテナンスが苦にならないのなら、ウエットタイプのチェーンオイルを選べばいでしょう。

②チェーンの汚れを落とすのに必要な時間

わたしの場合、チェーンのメンテナンスに必要な時間は次の通りです。

  • 注油のみ:約20分
  • 汚れ落としと注油:約50分

使用しているチェーンオイルはDIDのチェーンルブ(ウエットタイプ)。バイクスタンドを使ってメンテナンスをしているので比較的短時間で済んでいると思います。

注油のみであれば、チェーンオイルがウエットタイプでもドライタイプでもメンテナンスに必要な時間に変わりは無いでしょう。

しかし、チェーンの汚れを落とすとなると、そうはいきません。

上の「チェーンオイルの種類と特徴」で説明した通り、ドライタイプのチェーンオイルは汚れたチェーンオイルはクリーナーで落としにくいといったデメリットがあります。

ドライタイプのチェーンオイルは、ウエットタプのチェーンオイルに比べ、汚れを落とすのに時間がかかってしまうのです。

以前、わたしがドライタイプのチェーンオイルを使っていた時は、汚れたチェーンオイルを完全に取り除くのに1時間は必要でした。

しかし、今わたしが使っているDIDのチェーンルブ(ウエットタイプ)であれば15分もあれば清掃は終わってしまいます。

つまり、チェーンのメンテナンスにかける時間をどれくらいまで許容できるかがウエットタイプとドライタイプを選ぶときのポイントになるのです。

チェーンの汚れを落とす時間を少しでも短くしたいのであれば、ウエットタイプのチェーンオイルを選ぶのがいいでしょう。

逆に、チェーンの汚れを落とすのに間がかかっても苦にならないのであれば、ドライタイプでもいいでしょう

③チェーンオイル選びに迷ったらウエットタイプ

チェーンオイルを選ぶときは、まず最初にチェーンのメンテナンスをする頻度。次に、チェーンのメンテナンスにかかる時間の順番で選べばよいと説明しました。

しかし、バイクに乗り始めたばかりの初心者の人や久しぶりにバイクに乗ることになったリターンライダーの人にとってはなかななピンとこないのではないでしょうか?

そこでわたしは、チェーンオイルに迷った時はウエットタイプを選ぶことをお勧めします。

理由は、ウエットタイプのチェーンオイルは種類が多く、低価格なものがあるからです。

ウエットタイプのチェーンオイルの中から「これかな?」と思うものを一つ選び、とりあえず使ってみます。その選んだウエットタイプのチェーンオイルを使っていると不満なところがだんだん出てきます。

例えば、飛び散りが多いな、とか、持続性が短いな、とかです。

そして、次に選ぶチェーンオイルはその不満を解消する物を選ぶのです。

飛び散りが多いことに不満があれば、次はドライタイプを選ぶものいいでしょう。

持続性に不満があれば、これも、ドライタイプから選ぶのもいいでしょう。

ただし、ドライタイプのチェーンオイルは、清掃に時間がかかります。今まで使っていたウエットタイプのチェーンオイルでも清掃時間が長いと感じているのであれば、ドライタイプではなくウエットタイプの中から選ぶ方がいいかもしれません。

このように、まずは、ウエットタイプの中から選んで使い、不満点を洗い出し、自分中の基準を作ってしまうのです。

一見すると面倒で遠回り、無駄な出費ですが、結果的にこれがベストなチェーンオイル選びだと思います。

チェーンオイル選びに迷ったらウエットタイプの中から選ぶことをお勧めします。

おすすめのバイク用チェーンオイル

それでは、バイク用品店、ネットショップ、ホームセンターなどで比較的入手しやすいチェーンオイル中心にご紹介したいと思います。

ウエット、ドライの別や簡単ではありますが特徴なども記載していますので、参考にしてみてください。

D.I.D(大同工業) | チェーンルーブ

出典:Amazon

タイプ:ウエット

容量:420ml

Amazonでの評価:星4.3

飛び散りにくく、時間が経つと粘度が増すといった感想が多く掲載されています。

また、チェーンクリーナーを使えば簡単に落ちるといった感想も掲載されています。

一方、スプレーノズルの作りに難あり、といった意見が多数寄せられています。

言わずと知れた日本を代表するチェーンメーカーのDIDがリリースするチェーンオイルです。

有機モリブデンで抜群の潤滑性。さらにポリマー配合により発散しにくい高い粘着力を持っています。

‎ワコーズ(Wako’s) | CHL チェーンルブ

出典:Amazon

タイプ:(ハーフ)ウエット

容量:180ml

Amazonでの評価:星4.5

汚れにくく、さびにくい。また、長時間性能が維持されるいった感想が多く掲載されています。

一方、DIDのチェーンルブと比べ飛び散りやすい、コスパが悪い(容量が少ない)、といった意見が寄せられています。

数々のケミカル用品をリリースするワコーズのチェーンオイルです。

粘度は、ウエットとドライの中間あたりのハーフウエット

金属表面に付着している水分、湿気と置き換わり潤滑・防錆被膜を形成します。このため、水洗後の乾燥していないチェーンにも使用することが可能です。

また、フッ素樹脂系固体潤滑剤を配合し、長期潤滑性・耐摩耗性・耐水性を持続します。

KURE(呉工業)| スーパーチェーンルブ

出典:Amazon

タイプ:ウエット

容量:180ml

Amazonでの評価:星4.3

飛び散りやすい、飛び散りにくい。粘度が高い、粘度が低いといった反対の意見が多数みられます。

これは、低価格を理由に、初めて購入したチェーンオイルがこの商品で、他のチェーンオイルと比較したことが無いことが原因のように思えます。

556で有名なKUREがリリースするチェーンオイルです。

コスパで行くと最強の部類に入るのではないでしょうか?

高純度有機モリブデンとフッ素樹脂(PTFE)配合により、すぐれた潤滑性、耐摩耗性、耐水性を実現。潤滑効果が長期間持続します。

ヤマハ(YAMAHA) | スーパーチェーンオイル (ウェットムースタイプ)

出典:Amazon

タイプ:ウエット

容量:500ml

Amazonでの評価:星4.3

粘度が高く、また、長時間性能が維持されるいった感想が比較的多く掲載されています。

一方、ゴミやホコリが付きやすい。つけ過ぎると糸を引くといったマイナスの意見も多くあります。

ヤマハ純正のチェーンオイルです。

純正ということで、安心感は非常に高いのではないでしょうか?

泡状に噴射される液体の高い粘性により油膜をつくり、耐摩耗性が高く、過酷な条件下での使用に適しています。

塗布後余分なオイルをふきとり、30分後の走行開始をお奨め。

2wayノズルキャップを採用し、拡散ノズルとスポットノズルの2通りの使い分けができます。

MOTUL(モチュール) | C2 Chain Lube Road

出典:Amazon

タイプ:ウエット

容量:150ml

Amazonでの評価:星4.3

スプレーした直後はサラサラだけど数分後に粘度が高くなる。今まで使ってきた中で一番飛び散りが少ないといった感想が多く掲載されています。

いろいろなチェーンオイルを使ってきた中で、このモチュールのチェーンオイルにたどり着いた方が多いように思えました。

一方、粘性が高いのでゴミやホコリが付きやすく、クリーナーで汚れたチェーンオイルを落とすのに苦労するといった感想も見受けられました。

高性能エンジンオイルをリリースするモチュールのチェーンオイルです。

ストリート走行からレース走行までオンロードバイクに幅広く対応する、強力粘着・スプレータイプの粘着性チェーンオイル(無色)です。

高速・高回転時にも優れた粘着力を保ち、オイルの飛散を防止するだけでなく、潤滑性・防水性・防錆性に優れ、チェーンを長期間良好な状態に保ちます。

ワコーズ(Wako’s) | CHG チェーンガード

ワコーズ CHG チェーンガード フッ素樹脂配合高性能チェーングリース A270 220ml A270 [HTRC3]
出典:Amazon

タイプ:ドライ

容量:220ml

Amazonでの評価:星4.3

白色なのでスプレーしたところが分かりやすい、飛び散りが比較的少ない、ほこりやゴミが付きにくいといった感想が多く掲載されています。

一方、黒い汚れが目立つ、チェーンクリーナーではなかなか落ちないのでメンテナンスが大変といったマイナス意見もありました。

こちらはワコーズのドライタイプのチェーンオイル(チェーングリス)です。

スプレー後は白色になりますので、カラーチェーンを使用しているなどチェーンの色を気にされる方は注意が必要です。

フッ素樹脂を配合したシールチェーン対応チェーングリスです。

優れた潤滑性・耐摩耗性・耐水性・耐熱性を持ち、長時間潤滑性能を発揮します。

ヤマハ(YAMAHA)  | スーパーチェーンオイル ドライ(ホワイトタイプ)

出典:Amazon

タイプ:ドライ

容量:500ml

Amazonでの評価:星4.3

白色なのでスプレーしたところが分かりやすい、飛び散りが比較的少ないといった感想が多く掲載されています。

また、ワコーズのCHG チェーンガードと比べコスパが良いといった意見もありました。

一方、飛び散ったら白色なので目立つ、チェーンクリーナーではなかなか落ちないのでメンテナンスが大変といったマイナス意見もありました。

こちらはヤマハ純正のドライタイプのチェーンオイルです。

スプレー後はホワイトになりますので、カラーチェーンを使用しているなどチェーンの色を気にされる方は注意が必要です。

タレ、飛散が少なく、(べとつかない)扱い易いチェーンオイルです。

フッ素樹脂配合で優れた潤滑効果を長時間発揮します。

まとめ:バイク用チェーンオイルの選び方

聞く人によっておすすめのチェーンオイルは違います。

また、おすすめのチェーンオイルがあなたにとってベストなものとは限りません。

理由は、バイクの種類は使い方、メンテンナンス頻度やメンテナンス時間は人それぞれだからです。

チェーンオイルを選ぶときは次順番で選ぶといいでしょう。

  • チェーンのメンテナンスをする頻度
  • チェーンの汚れを落とすのにかかる時間

もし、メンテナンスをする頻度も、チェーンの汚れを落とすのに必要な時間もピンとこなければ、まずはウエットタイプの中から選びましょう。

そこウエットタイプのチェーンオイルの不満点を洗い出し、次に購入するオイルの参考にしましょう。

なお、KUREとワコーズのチェーンクリーナーを「比べてみました バイクのチェーンクリーナー KURE VS ワコーズ ~それぞれ長所と短所がありました~」で比べていますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。

では、みなさんの参考になれば嬉しいです。

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バイク用チェーンオイルの選び方 ドライ?ウエット?~比較的入手しやすい、おすすめチェーンオイル7選~

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
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バイクのチェーンメンテナンスに欠かせないチェーンオイル(チェーンルブ)。

みなさん、どのチェーンオイルを購入しようか迷っていませんか?

チェーンオイルは飛び散りにくいのが良いな、とか、性能も気になるけどコスパも気になるな、とか。

わたしもチェーンオイル選びに迷いました。

そこでわたしは、友人やバイクの先輩たちにおすすめのチェーオイルを聞いてみたり、ネットで調べてみたのですが、聞いた友人やバイクの先輩たち、ネットが教えてくれたお勧めのチェーンオイルはそれぞれ違っていました。

聞けば聞くほどおすすめのチェーンオイルが出てきて更に迷ってしまうくらいでした。

おそらくみなさんもバイク仲間に聞いたりネットで調べたおすすめのチェーンオイルは、聞く人によって違っていたのではないのでしょうか?

なぜ、おすすめのチェーンオイルが聞いた人によって違っているのでしょうか?

わたしはその答えが何なのか考えました。

そして気が付いたのです。

聞いた人が乗っているバイクはネイキッドもあればSS(スーパースポーツ)、モトクロスバイクもあります。

もちろん、排気量もそれぞれ違います。

バイクを通勤に使っている人もいれば、乗るのは週末のツーリングの時だけ。モトクロスのレースの時だけといった人もいます。

チェーンをこまめにメンテナンスする人もいれば、滅多に触らない人もいます。

聞く人によっておすすめのチェーンオイルが違うのはなぜか?

その答えは、聞く人によって乗っているバイクも違えば使い方も違う。もちろん、チェーンのメンテナンス頻度も違うので、チェーンオイルに求めるものがオイルが飛び散りにくいものだったり、注油回数が少なくてすむもの、汚れが付きにくいものなど、それぞれ違うからです。

だから、聞く人によっておすすめのチェーンオイルが違ってくるのです。

そうなのです。勘の良い方ならすでに気が付いたと思いますが、すすめてもらったチェーンオイルが必ずしもあなたにとってベストなチェーンオイルとは限らないのです。

なぜなら、すすめてもらった人とは乗っているバイクも違うし使い方も違います。もちろん、チェーンのメンテナンス頻度も違うからです。

つまり、すすめた人にとってはベストなチェーンオイルでも、そのチェーンオイルがあなたにとってベストなものとは限らないということです。

そこで今回は、あなたにとってベストなチェーンオイルを選ぶときにどのような視点でチェーンオイルを選べばよいか、そのポイントをお伝えしたいと思います。

また最後に、チェーンオイルの一覧も掲載していますので、チェーンオイルを選ぶときの参考にしください。

チェーンオイルの種類と特徴

チェーンオイルの選び方の前に、チェーンオイルの種類について説明したいと思います。

それは、チェーンオイル選びは、どの種類のチェーンオイルを選ぶかから始まるからです。

チェーンオイルは大きく次の2種類です。

  • ウエットタイプ
  • ドライタイプ

この2つの違いは、チェーンオイルの粘度(粘り気)にあり、

  • ウエットタイプの粘度は低くい
  • ドライタイプの粘度は高い

このようになっています。

ウエットタイプとドライタイプにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

主なメリットとデメリットをまとめると次のようになります。

ウエットタイプ

メリット

  • 比較的チェーンに浸透しやすい
  • 汚れたチェーンオイルはクリーナーで落としやすい
  • 種類が豊富

デメリット

  • 飛び散りやす
  • 効果は短め
ドライタイプ

メリット

  • 飛び散りが少ない
  • 比較的砂やほこりなどのゴミが付きにくい
  • 比較的長期にわたって効果を持続できる

デメリット

  • 汚れたチェーンオイルはクリーナーで落としにくい
  • 汚れが目立ちやすい

バイク用チェーンオイルの選び方

では、みなさんに最適なチェーンオイルの選び方についてお伝えしたいと思います。

わたしは次の3つに視点を置きチェーンオイルを選べばよいと考えています。

  1. チェーンのメンテナンス頻度
  2. チェーンのメンテナンス時間
  3. チェーンオイル選びに迷ったら

では、それぞれ詳しく解説したいと思います。

①チェーンのメンテナンス頻度

一般的にチェーンオイルによる注油は、500㎞走行毎。1,000㎞走行したらチェーンを掃除してから注油を行うことが目安とされています。

ただ、これはあくまでも目安であって、絶対ではありません。

雨の中を走った後であれば、500㎞走行していなくても注油の必要が出てくるでしょう。

また、沿岸部の潮風が吹くような場所や湿度の高い場所にバイクを保管していれば、潮風や湿度がチェーンに与えるダメージ高くなるので早めの注油が必要となるでしょう。

それを踏まえたうえで、みなさんがどれくらいの期間ごとにチェーンのメンテナンスをする必要が出てくるかを思い浮かべてください。

2週間ごとに必要な人もいれば、2か月ごとでいい人もいるでしょう。

そうです、その期間ごとにチェーンのメンテナンスをする時間が必要になってくるのです。

もし、メンテナンスの頻度を下げたいのであれば「チェーンオイルの種類と特徴」で説明したドライタイプのチェーンオイルはウエットタイプのチェーンオイルに比べ比較的長期にわたって効果を持続できるといったメリットを活かせばいいでしょう。

チェーンのメンテナンス頻度を少しでも少なくしたいのであればドライタイプのチェーンオイルを選ぶのがいいでしょう。

②チェーンのメンテナンス時間

わたしの場合、チェーンのメンテナンスに必要な時間は次の通りです。

  • 注油のみ:約20分
  • 清掃と注油:約50分

使用しているチェーンオイルはDIDのチェーンルブ(ウエットタイプ)。バイクスタンドを使ってメンテナンスをしているので比較的短時間で済んでいると思います。

注油のみであればチェーンオイルがウエットタイプでもドライタイプでもメンテナンスに必要な時間に変わりは無いでしょう。

しかし、清掃となるとそうはいきません。

上の「チェーンオイルの種類と特徴」で説明した通り、ドライタイプのチェーンオイルは汚れたチェーンオイルはクリーナーで落としにくいといったデメリットがあります。

ドライタイプのチェーンオイルは、清掃に時間がかかってしまうのです。

以前、わたしがドライタイプのチェーンオイルを使っていた時は、汚れたチェーンオイルを完全に取り除くのに1時間は必要でした。

一方、今わたしが使っているDIDのチェーンルブ(ウエットタイプ)であれば15分もあれば清掃は終わってしまいます。

つまり、チェーンのメンテナンスにかける時間をどれくらいまで許容できるかがウエットタイプとドライタイプを選ぶときのポイントになるのです。

チェーンのメンテナンス時間を少しでも短くしたいのであれば、ウエットタイプのチェーンオイルを選ぶのがいいでしょう。

③チェーンオイル選びに迷ったら

チェーンオイルを選ぶときはチェーンのメンテナンス頻度とメンテナンス時間に視点を置いて選べばよいと説明しました。

しかし、バイクに乗り始めたばかりの初心者の人や久しぶりにバイクに乗ることになったリターンライダーの人にとってはなかななピンとこないのではないでしょうか?

チェーンのメンテナンス回数が少ないので、ピンと来なくて当然です。

そこでわたしは、チェーンオイルに迷った時はウエットタイプの中から選ぶことをお勧めします。

理由は、ウエットタイプのチェーンオイルは種類が多く、低価格なものがあるからです。

ウエットタイプのチェーンオイルの中から「これかな?」と思うものを一つ選び、とりあえず使ってみます。

その選んだウエットタイプのチェーンオイルを使っていると不満なところがだんだん出てきます。

例えば、飛び散りが多いな、とか、持続性が短いな、とかです。

そして、次に選ぶチェーンオイルはその不満を解消する物を選ぶのです。

飛び散りが多いことに不満があれば、次はドライタイプから選ぶものいいでしょう。

持続性に不満があれば、これもドライタイプから選ぶのもいいでしょう。

ただ、ドライタイプは清掃に時間がかかるので、今まで使っていたウエットタイプの清掃時間でも長いと感じているのであれば、ドライタイプではなくウエットタイプの中から選んだ方が良い結果が得られるかもしれません。

このように、ウエットタイプの中から選んで使い、不満点を洗い出し、自分中の基準を作ってしまうのです。

一見すると面倒で遠回り、無駄な出費ですが、結果的にこれがベストなチェーンオイル選びだと思います。

チェーンオイル選びに迷ったらウエットタイプの中から選ぶことをお勧めします。

おすすめのバイク用チェーンオイル

それでは、バイク用品店、ネットショップ、ホームセンターなどで比較的入手しやすいチェーンオイル中心にご紹介したいと思います。

ウエット、ドライの別や簡単ではありますが特徴なども記載していますので、参考にしてみてください。

D.I.D(大同工業) | チェーンルーブ

出典:Amazon

タイプ:ウエット

容量:420ml

Amazonでの評価:星4.3

飛び散りにくく、時間が経つと粘度が増すといった感想が多く掲載されています。

また、チェーンクリーナーを使えば簡単に落ちるといった感想も掲載されています。

一方、スプレーノズルの作りに難あり、といった意見が多数寄せられています。

言わずと知れた日本を代表するチェーンメーカーのDIDがリリースするチェーンオイルです。

有機モリブデンで抜群の潤滑性。
さらにポリマー配合により発散しにくい高い粘着力を持っています。

‎ワコーズ(Wako’s) | CHL チェーンルブ

出典:Amazon

タイプ:(ハーフ)ウエット

容量:180ml

Amazonでの評価:星4.5

汚れにくく、さびにくい。また、長時間性能が維持されるいった感想が多く掲載されています。

一方、DIDのチェーンルブと比べ飛び散りやすい、コスパが悪い(容量が少ない)、といった意見が寄せられています。

数々のケミカル用品をリリースするワコーズのチェーンオイルです。

粘度は、ウエットとドライの中間あたりのハーフウエット

金属表面に付着している水分、湿気と置き換わり潤滑・防錆被膜を形成します。このため、水洗後の乾燥していないチェーンにも使用することが可能です。

また、フッ素樹脂系固体潤滑剤を配合し、長期潤滑性・耐摩耗性・耐水性を持続します。

KURE(呉工業)| スーパーチェーンルブ

出典:Amazon

タイプ:ウエット

容量:180ml

Amazonでの評価:星4.3

飛び散りやすい、飛び散りにくい。粘度が高い、粘度が低いといった反対の意見が多数みられます。

これは、低価格を理由に、初めて購入したチェーンオイルがこの商品で、他のチェーンオイルと比較したことが無いことが原因のように思えます。

556で有名なKUREがリリースするチェーンオイルです。

コスパで行くと最強の部類に入るのではないでしょうか?

高純度有機モリブデンとフッ素樹脂(PTFE)配合により、すぐれた潤滑性、耐摩耗性、耐水性を実現。潤滑効果が長期間持続します。

ヤマハ(YAMAHA) | スーパーチェーンオイル (ウェットムースタイプ)

出典:Amazon

タイプ:ウエット

容量:500ml

Amazonでの評価:星4.2

粘度が高く、また、長時間性能が維持されるいった感想が比較的多く掲載されています。

一方、ゴミやホコリが付きやすい。つけ過ぎると糸を引くといったマイナスの意見も多くあります。

ヤマハ純正のチェーンオイルです。

純正ということで、安心感は非常に高いのではないでしょうか?

泡状に噴射される液体の高い粘性により油膜をつくり、耐摩耗性が高く、過酷な条件下での使用に適しています。

塗布後余分なオイルをふきとり、30分後の走行開始をお奨め。

2wayノズルキャップを採用し、拡散ノズルとスポットノズルの2通りの使い分けができます。

MOTUL(モチュール) | C2 Chain Lube Road

出典:Amazon

タイプ:ウエット

容量:150ml

Amazonでの評価:星4.4

スプレーした直後はサラサラだけど数分後に粘度が高くなる。今まで使ってきた中で一番飛び散りが少ないといった感想が多く掲載されています。

いろいろなチェーンオイルを使ってきた中で、このモチュールのチェーンオイルにたどり着いた方が多いように思えました。

一方、粘性が高いのでゴミやホコリが付きやすく、クリーナーで汚れたチェーンオイルを落とすのに苦労するといった感想も見受けられました。

高性能エンジンオイルをリリースするモチュールのチェーンオイルです。

ストリート走行からレース走行までオンロードバイクに幅広く対応する、強力粘着・スプレータイプの粘着性チェーンオイル(無色)です。

高速・高回転時にも優れた粘着力を保ち、オイルの飛散を防止するだけでなく、潤滑性・防水性・防錆性に優れ、チェーンを長期間良好な状態に保ちます。

ワコーズ(Wako’s) | CHG チェーンガード

出典:Amazon

タイプ:ドライ

容量:220ml

Amazonでの評価:星4.3

白色なのでスプレーしたところが分かりやすい、飛び散りが比較的少ない、ほこりやゴミが付きにくいといった感想が多く掲載されています。

一方、黒い汚れが目立つ、チェーンクリーナーではなかなか落ちないのでメンテナンスが大変といったマイナス意見もありました。

こちらはワコーズのドライタイプのチェーンオイル(チェーングリス)です。

スプレー後は白色になりますので、カラーチェーンを使用しているなどチェーンの色を気にされる方は注意が必要です。

フッ素樹脂を配合したシールチェーン対応チェーングリスです。

優れた潤滑性・耐摩耗性・耐水性・耐熱性を持ち、長時間潤滑性能を発揮します。

ヤマハ(YAMAHA)  | スーパーチェーンオイル ドライ(ホワイトタイプ)

出典:Amazon

タイプ:ドライ

容量:500ml

Amazonでの評価:星4.4

白色なのでスプレーしたところが分かりやすい、飛び散りが比較的少ないといった感想が多く掲載されています。

また、ワコーズのCHG チェーンガードと比べコスパが良いといった意見もありました。

一方、飛び散ったら白色なので目立つ、チェーンクリーナーではなかなか落ちないのでメンテナンスが大変といったマイナス意見もありました。

こちらはヤマハ純正のドライタイプのチェーンオイルです。

スプレー後はホワイトになりますので、カラーチェーンを使用しているなどチェーンの色を気にされる方は注意が必要です。

タレ、飛散が少なく、(べとつかない)扱い易いチェーンオイルです。

フッ素樹脂配合で優れた潤滑効果を長時間発揮します。

まとめ

では、まとめです。

聞く人によっておすすめのチェーンオイルは違います。

また、おすすめのチェーンオイルがあなたにとってベストなものとは限りません。

理由は、バイクの種類は使い方、メンテンナンス頻度やメンテナンス時間は人それぞれだからです。

チェーンオイルを選ぶときは次の2つを想像してみましょう。

  • メンテナンス頻度
  • メンテナンス時間

もし、メンテナンス頻度もメンテナンス時間もピンとこなければ、まずはウエットタイプの中から選びましょう。

そこウエットタイプのチェーンオイルの不満点を洗い出し、次に購入するオイルの参考にしましょう。

思いのほか奥の深いチェーンオイル選び。

みなさんの参考になれば嬉しいです。

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