【レビュー】SENA 60X〜セナのバイク用インカム50S  SOUND BY Harman Kardonと比べつつ〜

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SENAの最新フラッグシップ「60X」。長年親しまれたジョグダイヤルを捨てた意欲作ですが、結論から言うと、初めてのSENAとしてはもちろん「50S/50Rからの買い替え価値は大いにあり」です。

最新フラッグシップ「60X」が気になる方はもちろん、50SのHarman Kardonサウンドに満足しているけれど、60XのBoseサウンドや新しい操作感はどうなのか?気になっている方向けに徹底レビューします。

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【本音】わたしが4年以上愛用した50Sから、約6万円を出して60Xへ買い替えた3つの理由

「まだ50Sが使えるのに、約6万円も出してわざわざ買い替える必要があるのか?」

現在50Sをお使いの方の中には、そう悩んでいる方も多いはず。 実は私もその一人でした。

それでも私が今回、最新の60Xへの買い替えを決断したのには、3つの明確な理由がありました。

1. 限界を迎えていたバッテリーへの不安

一番のキッカケはこれです。これまで50Sを4年以上、数え切れないほどのツーリングで愛用してきました。しかし、さすがに長年の酷使でバッテリーがヘタってしまい、最近ではインカム通話が多いと夕方にはバッテリーが切れ、1日持たないことも。ツーリング終盤、疲労が溜まる時間帯にインカムが切れて無音で走るあの切なさ……。この「バッテリー切れの不安」から完全に解放されたかったのが最大の理由です。

2. 愛用ヘルメットの「美しいシルエット」を壊したくない

買い替えを強烈に後押ししたのが、60Xの圧倒的な薄さです。私は現在SHOEIの「X-Fifteen」を愛用していますが、このヘルメットは空力を極めた本当に美しいフォルムをしています。ただ、50Sの無骨なジョグダイヤルデザインだと、どうしても横への出っ張りが気になっていました。 「この美しいシルエットを、インカムで崩したくない」。その点、ジョグダイヤルを廃止して極限まで薄型化された60Xのデザインは、まさに私が求めていた理想のスタイルでした。

3. 「これ以上」があるのか?未知の音質への期待

50Sの「SOUND BY Harman Kardon」も十分に高音質で、正直これまで不満はありませんでした。しかし、60Xで新たに搭載された「SOUND BY Bose」。すでに完成されていると思っていたSENAの最高峰から、さらなる音質の向上が本当にあるのか?長距離を走る私にとって、極上のBoseサウンドがツーリングをどれほど快適にしてくれるのか、確かめずにはいられませんでした。

ーー結果として、この買い替えは「大正解」でした。

ここからは、長年50Sを使ってきたからこそ分かる、60Xの本当の進化と「買い替えて感動したポイント」を余すことなくレビューしていきます。

デザインと装着感:ヘルメットの美しさを邪魔しない極薄ボディ

まずは、デザインと装着感についてお伝えします。

シルエットの維持

60Xは、従来のジョグダイヤルモデルと比べ本体が圧倒的に薄く、小さくなりました。

ヘルメットに取り付けると2回りほど小さく感じるほどです。

60X
50S

小さくなったのは本体だけでなくヘルメットクランプも。正面から見ても違いは歴然です。

60X
50S

ジョグダイヤルの操作性と引き換えに無骨だったデザインがヘルメットの美しいシルエットを崩さないデザインに変貌しました。

着せ替えカバーでヘルメットに馴染むデザインに

60Xでは着せ替えカバーがシルバー、つや消しブラック、ホワイト、ツヤありブラックの4色同梱。

従前の黒とシルバーを基調としたデザインから、よりヘルメットに馴染むデザインに変更することが可能となりました。

もちろん、気分によってカラーを変えるのもアリですね。

風切り音への影響

50Sでもほとんど気にならなかった風切音も、インカム自体がスリムになったため、さらに気にならなくなりました。

SHOEIのX-Fifteenに取り付けた60Xは、60km/h程度ではよほど集中しないとインカムによる風切り音を聞き取るのは不可能なほど。いまや風切り音の大小はヘルメットの性能そのものに依存するレベルまで進化しています。

マグネット式マウントの快感

マグネット内蔵で、近づけるだけで「吸い付くように」ワンタッチ装着が可能。取り外しもボタン一つで一瞬です。

従来のスライド式ヘルメットクランプも十分快適な脱着感でしたが、それが1段、いや、2段快適さが増した感じです。

これは、充電の時の脱着だけでなく、盗難防止のための脱着の際にも恩恵を得られるでしょう。

圧倒的な音質差:50S(Harman Kardon)vs 60X(Bose)

50Sとの音質の差は、音楽を聴き比べると歴然。

現在でも50SのHarman Kardonは高音質。しかし、60XのBoseサウンドを体験すると「50Sはすりガラス越しに景色を見ていたような感覚」に陥るほど。

音の解像度とクリアさが格段に向上しています。そして、音のキレが増し、低音のパンチが鋭くなり、正直、バイク用インカムの音質にこれ以上何を望む?と思ってしまうほどです。

おかげで音量をついつい上げがちに。周囲の音が聞き取れなくなるため、音量の上げすぎには注意が必要なほどです。

わたしのお気に入り機能の一つがスマートボリュームコントロール。スマートボリュームコントロールは走行音や周囲のノイズに対して音量を自動調整してくれる機能。

そのスマートボリュームコントロールが60Xでさらに進化しました。 50Sでは「0か1か」のような音量調整でしたが、60Xは周囲の走行音やノイズに対して「極めてリニア(滑らか)」に音量をコントロールしてくれます。

進化したスマートボリュームコントロールのお陰で、最適音量でのリスニング環境が保たれます。

細部のブラッシュアップ:耐久性の向上

50Sからブラッシュアップされ、耐久性の向上に繋がったポイントもありましたのでお伝えします。

ケーブル処理のしやすさ

50Sのマイクとスピーカーの2本出しケーブルから60Xでは平型の1本ケーブルに変更されました。

1本ケーブルになることでヘルメット内への取り回しがしやすくなったことはもちろん、従前では特にマイク用ケーブルが細く、取り回しによる断線を気にする必要があったのですが、それがなくなったのは耐久性向上に貢献するブラッシュアップと言えるでしょう。

スピーカーカバーの材質変更

多くのインカムがそうであるように、50Sのスピーカーカバーもスポンジ製。

スポンジは肌触りは良いものの、耐久性にやや難があります。それに、長年使っていると加水分解を起こしてボロボロになることも。

このスポンジカバーが60Xでは布製に変更され、耐久性が向上しました。

左:60X 右:50S

スポンジとほぼ同程度の柔らかさ。それに、サラリとした肌触りはスポンジより心地よく感じます。

【コスパ最強】実は超お得な「2セット同梱」仕様

60Xでは驚くべきことに、「ヘルメットクランプ&スピーカーセット」が標準で2組入っています。

2つヘルメットを持っていると、50Sでは2万円弱もするクランプキットを追加購入する必要がありましたが60Xでは不要に。

スーパースポーツ用のフルフェイスと、クラシックバイク用のジェットヘルメットなど、2つのヘルメットを気分で使い分けるライダーにとって、追加でベースマウントを買う必要がないのは価格以上の大きなメリットです。

もちろん、フルフェイス2つ。ジェットヘルメット2つといった同じタイプの組み合わせでも追加購入の必要はありません。

操作性と利便性:ジョグダイヤルからの卒業は正解か?

ジョグダイヤルからの乗り換えでも全く戸惑うことはありません。「ジョグダイヤルがジョイスティックに変わっただけ」と頭を切り替えれば、すぐに指が慣れるはずです。むしろ「ダイヤルを回しすぎる」「回転方向を間違える」といった特有の誤操作がなくなり、確実性が増しました。

ただ、 各ボタンにはクリック感があるものの、冬用の分厚いグローブだと指先の感覚だけでは少し捉えにくいかもしれません。しかし、操作時にビープ音が鳴るため、確実に押せたことが耳で判断でき安心です。

ヒント

ビープ音の音量調整はスマホアプリから可能。

アプリの”デバイス設定”で”マスター音量”をOFFに。

音楽等を再生していない無音状態でジョイスティックを上下して好みの音量すれば完了です。

なお、”マスター音量”がONのままだと音楽などの音量調整にビープ音も連動します。

60Xで新設された2つのカスタムボタンに、よく使うお気に入りの機能を自由に割り当てられるのが想像以上に便利です。

スマホアプリから1つのカスタムボタンに「タップ」、「ダブルタップ」、「長押し」でそれぞれ機能を割り当てることができるので、2つのカスタムボタンで計6つの機能を割り当て可能です。

50Sで不便に感じていた音楽の再生や停止、次の曲の再生などを、60Xではカスタムボタンに割り当てることによって快適さが格段に向上しました。

バッテリーと日常の使い勝手

ツーリングで朝から晩まで丸一日使い倒しても、バッテリーは十分に残る大容量。50Sだとインカム通話が多いと1日持たないこともありましたが、60Xでは安心して一日使えます。

新たに追加されたQiワイヤレス充電がとにかく最高。ツーリング帰りの疲れた状態で小さな端子を抜き差しする必要がなく、ポンと置くだけ。AirPods Pro 3用の充電器なども流用できるため、デスク周りの配線もスッキリします。

まとめ:60Xは買いか?

薄型化によるルックスの向上、誤操作のないボタン配置、すりガラスが外れたような極上のBoseサウンド、そして置くだけ充電。毎回のツーリングの質をワンランク引き上げてくれます。

インカム単体で見ると約6万円と高価に感じますが、「2つのヘルメット用マウントが最初から入っていること」や、今回から付帯する「生涯保証(Limited Lifetime Warranty)」を考慮すれば、実は非常にコストパフォーマンスに優れた自己投資です。

「もっと早く買い替えればよかった」と後悔する前に。次のツーリングから、Boseの極上サウンドとストレスフリーな操作感をぜひ体感してみてください。

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ふくちゃん
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旅好きライダー
車とバイク歴30年以上。 車に乗ってあっちにフラフラ。バイクにテントを積んで全国をフラフラ。 旅好きふくちゃんが車とバイク、そしてチョットだけキャンプの情報を発信。
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